クラブ史上最悪となる公式戦6連敗スタートで衝撃が走った鹿島アントラーズだったが、8月26日の第26節FC東京戦から7連勝を飾るなど完全に復活し順位表を駆け上がった。チームの何が変わったのか、前回も分析してもらったらいかーると氏に、再び分析してもらった。
さて、鹿島アントラーズ分析の続編である。詳細は前回の記事をご確認いただきたい。前回の記事から少し経った後、鹿島アントラーズは連勝街道をひた走った。その結果、10月28日現在でACL出場権を狙える位置まで順位を上げてきている。鹿島アントラーズはなぜこの順位まで上がってきたのか?ピッチの現象から考えていきたい。
キーマンは沖悠哉
今季序盤の鹿島アントラーズは、ボールをショートパスで前進していくことに極端にこだわっていた。しかし、GKの曽ヶ端準もクォン・スンテも時間とスペースを味方に供給することを得意としているタイプではなかった。GKがビルドアップに貢献できないと、CBへの負担が増えてしまう。GKが繋ぐことができれば、後ろにボールを戻せるという安心感をCBに与えることができる。そして、その使命を果たすために沖悠哉が連勝街道とともに登場する。……
Profile
らいかーると
昭和生まれ平成育ちの浦和出身。サッカー戦術分析ブログ『サッカーの面白い戦術分析を心がけます』の主宰で、そのユニークな語り口から指導者にもかかわらず『footballista』や『フットボール批評』など様々な媒体で記事を寄稿するようになった人気ブロガー。書くことは非常に勉強になるので、「他の監督やコーチも参加してくれないかな」と心のどこかで願っている。好きなバンドは、マンチェスター出身のNew Order。 著書に『アナリシス・アイ サッカーの面白い戦術分析の方法、教えます』(小学館)。
関連記事
2024.11.15
新潟のビルドアップに見る、「場所」と「時間」の攻防におけるAI型ボランチの優位性
2024.08.01
パリ五輪代表の戦術的GS総括。3連勝以上に大切なA代表の文脈の先にある“答え”
関連記事
2024.11.15
新潟のビルドアップに見る、「場所」と「時間」の攻防におけるAI型ボランチの優位性
2024.08.01