[PR]現地在住カメラマン・ムツ・カワモリが選ぶ、2020-21ラ・リーガの注目選手
いよいよ今週末から、2020-21シーズンのラ・リーガが開幕する。今シーズンもWOWOWで中継される世界最高峰リーグ注目選手を、マドリッド在住のムツ・カワモリさんにカメラマン視点でピックアップしてもらった。
“リベンジ”したいあの日本人選手
――最初に、今シーズンは3人の日本人選手、久保建英、岡崎慎司、乾貴士がラ・リーガでプレーします。もちろんどの選手も注目ですが、カメラマン視点で1人、選ぶとすればどの選手になりますか?
「岡崎選手です。やっぱり彼のダイナミックなプレー、ゴールシーンは躍動感や迫力があって絵になりますからね。それと個人的に昨シーズンの再開後、岡崎選手の試合を何試合か撮りに行ったんですけど、コロナウイルスの影響で撮影場所の制限があってゴールシーンをしっかりと撮ることができなかったんです」
――場所の制限、ですか。
「そうなんです。以前であれば、後半になったら攻める側のゴール裏に移動することができたんですけど、今は最初に決めた場所から動くことができなくなっているんです。再開後にダイビングヘッドでゴールした試合も撮りに行っていたんですけど、(キックオフ前の)コイントスでエンドが変わって逆サイドになってしまって……。なので今度こそ、彼の迫力あるダイビングヘッドでのゴールシーンを撮りたいなと思っています」
――現場で撮影されているカメラマンの方々がそういう制限を受けているとは知りませんでした。岡崎選手には1部の舞台で大暴れしてもらって、運も必要になってくると思いますがぜひとも素晴らしい写真を撮ってもらいたいです。
「久保選手に関しては、僕が挙げなくてもみなさん大注目でしょうから(笑)。実際、ビジャレアルの地元メディアでの扱いは、マジョルカの時とは全然違います。現時点ですでに、かなり期待されている感じが伝わってきます」
――なるほど、それは現地で取材なさっているからこそわかる情報ですね。では次に、日本人選手以外で撮影したい、楽しみにしている選手を教えてください。
「まずはマルティン・エデゴーです。以前にもお話したんですが、プレーする時の姿勢がいい選手ですね。ソシエダ時代や、その前に所属していたオランダのヘーレンフェーン時代には撮っているんですが、レアル・マドリーでプレーしている姿はまだ撮れていないんです。彼、マドリーで1試合だけリーグ戦に出ているんですけど、その時タイミング悪く別の試合に行っていて。マドリーの試合を撮りに行けるかわからないんですが、マドリーのユニフォームを着ているいい写真を何とか撮りたいなと思っています」
――マドリッドに住んでいるムツさんでも、マドリーの試合を撮りに行くのが難しい状況なんでしょうか?
「そうですね。今は取材人数の制限があるのでどうしても。昨シーズンのクラシコが最後で、リーグ再開以降は1試合も入れていません。シーズンが変わって、入れるようになるといいのですが」
――早く撮りに行けるようになってほしいですね。次の選手は誰になりますか?
「マドリーと同じく撮りに行けるようになるかわからないのですが、ラストイヤーになりそうなメッシはやっぱり撮りたいですよね。初出場は撮っていないんですが、初ゴールの試合は撮影しているんです。以来ずっと撮影してきたので、同じ時代に活動してきた者として、最後も撮っておきたいなと思っています」
――見る側としても、そのプレーをしっかりと焼き付けておきたいですよね。
「そうですね。それと同じような意味では、10年ぶりにスペインに戻って来たダビド・シルバも楽しみです。スペイン人選手らしい、姿勢のいい選手の代表格ですからね」
注目の若き“イケメン”
――その他に、カメラマン的な視線で注目の選手はいますか?
「そうですね、写真映えの中でもいわゆる“イケメン”枠になるんですけど(笑)、ビジャレアルのパウ・トーレスとソシエダのル・ノルマンを挙げたいです。もちろん、プレーも非常にいいです。ともに23歳で若いCBですけど、この年齢でこれだけ完成されている選手というのはなかなかいないんじゃないかなと思うので、ぜひ見てほしいなと。パウ・トーレスに関してはバルセロナ行きの噂もありますが、個人的にはもう少しビジャレアルでプレーしてもらいたいなと思っています。年齢的に冨安選手と近いので、彼と比較して見るのも面白いんじゃないかと。五輪世代でもあるので、もし日本に行くことになった時には人気が出るんじゃないでしょうか(笑)」
――久保選手やダビド・シルバ選手の試合を見る時には、ぜひこの2人にも注目してください!
「同じ五輪世代で言えばもう一人、セルタのベルトランにも注目してほしいです。上背はないんですがめちゃくちゃ巧い、スペインの中盤らしい選手で個人的に出てきてほしいと思っています。身体能力に恵まれているわけではありませんが21歳にしてサッカー脳が発達していて、シャビを思わせるパスサッカーの申し子のようなタイプです。強いチームではありませんが、見る機会があればぜひ注目してください」
――新シーズンがさらに楽しみになりました。本日はありがとうございました。
<番組情報>
WOWOWでは、2020-21シーズンも毎節最大5試合生中継!
第1節
エイバル vs セルタ
9/12 夜10:50~ WOWOWプライム
ビジャレアル vs ウエスカ
9/13(日)深夜1:25~ WOWOWライブ
※延期となる「レアル・マドリードvsヘタフェ」「バルセロナvsエルチェ」「アトレティコ・マドリードvsセビージャ」については放送日未定
第2節
ビジャレアル vs エイバル
9/19 夜10:45~ WOWOWライブ
ウエスカ vs カディス
9/20(日)夜10:45~ WOWOWライブ
ソシエダ vs レアル・マドリー
9/20(日)深夜3:45~ WOWOWプライム
※延期となる「アスレティック・ビルバオvsバルセロナ」「レバンテvsアトレティコ・マドリード」」については放送日未定
放送に関する詳しい情報はWOWOWサッカー公式サイトをご確認ください。
https://www.wowow.co.jp/sports/liga/
Profile
久保 佑一郎
1986年生まれ。愛媛県出身。友人の勧めで手に取った週刊footballistaに魅せられ、2010年南アフリカW杯後にアルバイトとして編集部の門を叩く。エディタースクールやライター歴はなく、footballistaで一から編集のイロハを学んだ。現在はweb副編集長を担当。