ストライカー×チーム戦術のケーススタディ:バイエルン
FWの選手にも得点以外の様々な戦術的タスクが課されるようになった現代サッカー。ただ、それぞれが与えられる役割やその程度はチームの方針や個人の特徴によって変わってくる。チームの戦術の中でストライカーは何を求められプレーしているのか、明らかにしていく。
イカルディ、ムバッペ、ネイマール、ディ・マリアの4トップに踏み切ったのは驚きだった。形の上ではイカルディとムバッペの2トップで、ネイマールとディ・マリアをサイドMFに配した[4-4-2]なのだが、選手の資質的には4トップである。
左のネイマール、右のディ・マリアはワイドからハーフスペースにかけて動き、ビルドアップの段階では深く引くこともある。イカルディは前線に張っているが、ムバッペも含めて残りの3人はかなり自由だ。……
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Profile
西部 謙司
1962年9月27日、東京都生まれ。早稲田大学教育学部卒業後、会社員を経て、学研『ストライカー』の編集部勤務。95~98年にフランスのパリに住み、欧州サッカーを取材。02年にフリーランスとなる。『戦術リストランテV サッカーの解釈を変える最先端の戦術用語』(小社刊)が発売中。
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