ポゼッション100%も夢じゃない。ドリームチーム+ペップ・バルサ
至高のチームをWCCFで再現!私のベストイレブン
15周年の節目を迎えたWCCF。醍醐味である国やクラブ、時代を超えた自分だけの“ドリームチーム”作りはもちろんのこと、自分が好きな国やクラブの選手を集めて最高のチームを作る“○○縛り”も楽しみ方の一つとして定着している。その長い歴史の間に積み重ねられてきた百花繚乱のカードを使って、一家言あるフットボリスタ執筆陣が選ぶ最高の○○チームを、ここに再現する。
#7 工藤 拓さんが選ぶ至高のバルセロナ
ドリームチームとペップ・バルサ。バルセロナ史上最強の2チームを融合したら、いったいどんなフットボールを見せてくれるのか――ファンなら誰もが一度ならず抱くだろう妄想を膨らませながら、「強さ」より「見たさ」を重視して11人を選出してみた。
GKは迷わずビクトール・バルデス。その昔、カンプノウで出待ちしていた女子をナンパしていた頃は重要な試合でミスを犯す印象が強かったが、その後は頭を丸めて煩悩を断ち、名実ともにクラブ史上最高のGKに成長した。ストイックになり過ぎてバルサでGKを続けるのが嫌になり、キャリアを狂わせてしまったことは残念でならない。
3バックの右は魂の男、プジョル。理由は大好きだから。そうでなくとも、彼ほど熱く頼れるキャプテンを起用しない監督などいるはずがない。ロナルド・クーマンはバレンシアの監督時代に人として嫌いになったが、ドリームチームのDFを一人は入れたかったので、ウェンブリーでのゴールに免じて選出。そうでなければラファ・マルケスを選んでいた。がんから不死鳥のごとく蘇ったアビダルは、トリプレッテをもしのぐクラブ史上最大の偉業を成し遂げた男だ。
人並み外れた機動力と対人守備力、何より不屈の精神力を持つ2人が両脇を固め、中央のクーマン(本当はマルケス)が正確無比なロングフィードで局面を一変させる。ベンチにはみんなのお手本、マスチェラーノ。彼らに比べれば、ピケもウムティティもまだまだ青二才である。
ピボーテは順当にブスケッツを選んだが、グアルディオラがこのチームを操る姿も見てみたい。その前にはもちろんシャビとイニエスタ。さらには、監督クライフも選手として入れてしまおう。ドリームチームの生みの親がピッチ上で指揮を執り、教え子たちとともに魅惑のパスワークを展開する。想像するだけでワクワクしてくるではないか。なお緊急時の切り札として、彼らとは異質のクラック・マラドーナをベンチに……座らせておくのは難しいか。
バランスは上の[4-3-3]も妄想
前線は選択肢が多過ぎて困る。CFにはロマーリオやエトーがいるし、ウイングではストイチコフ、ペドロも捨てがたい。クライフ&ペップ縛りがなければロナウドやリバウドも入れたいところだ。いっそメッシを外してしまおうかとも思ったが、苦情が来ても困るので最終的にはこの3人に落ち着いた。
ドリームチーム代表はミカエル・ラウドルップ。イニエスタが少年時代に真似をしていたという柔らかくも鋭いドリブル突破は、今現在でもあらゆるビッグクラブで通用する武器になるだろう。彼とメッシはともにファルソ・ヌエベ(偽9番)でのプレー経験があるため、流動的にポジションを入れ替えながらプレーできる。
ロナウジーニョはクライフ&ペップ縛りから外れるが、特別枠で。だって見たいでしょう。太る前の彼であれば、SBのフォローがなくとも単独でサイドを突破し、2列目からゴール前になだれ込む仲間たちにピンポイントのラストパスを提供してくれるはずだ。
なおシステムはクライフイズムの象徴である[3-4-3]にしたが、[4-3-3]バージョンではクーマンとご老体のクライフを外し、SBにダニエウ・アウベスとジョルディ・アルバを起用したい。
ロナウジーニョが左サイドでタメを作り、その脇を弾丸のように駆け抜けていくJ.アルバに絶妙のタイミングでスルーパスを通す。逆サイドではメッシ、シャビ、D.アウベスが形成する悪魔のトライアングルにラウドルップまで加わる連係プレーで崩しにかかる。
おそらく[4-3-3]の方が攻守にチームとして機能するのだろうが、バルサが好きならペップもいまだ実用化し切れていない究極のシステムにチャレンジすべきだ。このメンバーなら90分間一度も相手にボールを触らせぬまま、100%のポゼッションを実現することだって可能な気がするではないか。
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そのWCCFで、13回目の公式全国大会『WCCF CUP WINNER’S CUP The 13th』が2018年8月9日(木)からスタートした。
各店舗で実施される「店舗予選大会エントリーランキングイベント」で上位16人に入ったプレイヤーが「店舗予選大会」へと駒を進め、その優勝者だけが次の「エリア予選大会」に進出。そして、その「エリア予選大会」で上位入賞を果たしたプレイヤーが、2018年1月に東京で開催される「全国決勝大会」に出場することができる。
WCCFプレイヤーの頂点を懸けた年に一度の大舞台、ぜひチャレンジしてみてもらいたい。
『WCCF CUP WINNER’S CUP The 13th』概要
■店舗予選大会エントリーランキングイベント
8月9日(木)~8月26日(日)
全国の大会参加店舗で開催される。店舗予選大会へ進出するために、ゲームをプレイしてランキング上位を目指そう。
■店舗予選大会
9月29日(土)~12月9日(日)
大会参加費:1,000円
ランキングを勝ち抜いてきたプレーヤーが、直接対決でエリア予選大会を目指す。店舗予選大会の参加者や観覧者には抽選で「デジタルカードがもらえるアイテムコード」がプレゼントされる。
■エリア予選大会
後日日程公開
店舗予選を勝ち抜いた強豪が、地域最強の称号と全国決勝大会への切符を懸けて争う。
■全国決勝大会
後日日程公開
各エリアでの決戦をくぐり抜けた勝者たちによる真の勝者決定戦。
■大会ルール
・U-5(レア/スペシャルカードの使用は5枚まで)
・WCCF2017-2018の選手カードを8枚以上使用
・過去のバージョンを含めたすべての選手カードが使用可能(ロケテスト版除く)
大会の詳細については『WCCF CUP WINNER’S CUP The 13th』公式サイトをご確認ください。
著作権表記
©SEGA
©Panini S.p.A. All Rights Reserved.
The game is made by Sega in association with Panini.
■『WCCF』 基本情報
商品名 WORLD CLUB Champion Football 2017-2018 ver.2.0
ジャンル スポーツカードゲーム
公式サイト http://www.wccf.jp/
全国のゲームセンター等で絶賛稼働中!
■WCCFで再現!私のベストイレブン
・#1 頂点を極めた歴代ラ・ロハ以上!華麗なる”最光”スペイン代表
・#2 取られた以上に取ればいい。破壊力なら宇宙一のセレソン
・#3 「ポゼッション下手」よさらば。PK戦も心配無用のイングランド
・#4 「10番が多いほど美しい」。「個」>「組織」がアルゼンチン
・#5 W杯優勝98年組と現代表+α 華麗な“おたわむれ”レ・ブルー
・#6 とにかく「1対1で勝つ」。懐かしの“ゲルマン”なドイツ代表
Photos: Getty Images
Profile
工藤 拓
東京生まれの神奈川育ち。桐光学園高-早稲田大学文学部卒。幼稚園のクラブでボールを蹴りはじめ、大学時代よりフットボールライターを志す。06年よりバルセロナ在住。現在はサッカーを中心に欧州のスポーツ取材に奔走しつつ、執筆、翻訳活動を続けている。生涯現役を目標にプレーも継続。自身が立ち上げたバルセロナのフットサルチームで毎週リーグ戦を戦い、スペイン人たちと削り合っている。