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編集部便り#3(2024年6月号)

2024.06.28

2024年2月より「footballista MEMBERSHIP」の提供を開始し、リニューアルした新生フットボリスタ。これまで以上に読者の皆様の声に耳を傾け、少しでも長く楽しんでもらえるメディアを目指す連載の3回目。読者向けアンケートに投稿された感想や質問、要望にフットボリスタ編集部が答えます。

5月~6月特集「『欧州』と『日本』は何が違う?知られざる監督ライセンスの背景」の感想

「欧州の指導が進んでいるイメージを裏付けるのはライセンスの取得が関わっている印象を受けた。日本はB級ライセンスを取得すると、サッカーの原理原則を細かく整理でき、より指導力が向上する印象がある。しかし、ライセンスを持たずに指導し、独自の理論で指導を展開している人も多く、ライセンスの価値が高まらないような印象もある」(isseiiさん)

「ナーゲルスマンのような監督は、日本だけでなく、ヨーロッパですら、生まれにくくなっているのだな、と思いました。それでも、その状況をなんとか打開しようとする試みも始まっていることも分かりました」(マドリディスタあつこ)

浅野編集長「10代後半、20代前半で指導者を目指す若者が国内外で増加していますが、スペインでは『国内のトップレベルでは席がないので国外に活躍の場を求める』、イタリアでは『ポイント制になっているUEFA PROライセンス受講資格でプロ経験のない指導者は圧倒的不利』など、どこの国も簡単ではない状況に直面しています。それを踏まえて改革を進めているJFA監督ライセンスの当事者の方たちに様々な疑問をぶつけてきました。興味深い記事になっていますので、ぜひ読んでいただけると嬉しいです。今ある問題を共有し、サッカー界が一緒にいい方向に進んでいけたらいいですね」

最近、面白かった記事の感想

「『自己決定』を貫く鎌田大地のラツィオ退団騒動は、契約短縮化の先駆ケース?」。欧州サッカーにおける契約交渉の駆け引きやエージェントの役割が重要であり、その中で選手がいかに自己決定権を持つかが焦点となっていることがよく分かったこと。またクラブと選手の力関係が変化しつつあることを象徴しており、今後もこうした事例が増えることで、サッカー界全体のエコシステムにも影響を与える可能性があることを知れたこと。選手の自己決定が尊重される一方で、クラブと選手の関係がどのように進化していくのか、今後の動向に注目したいと思いました」(ドドン小西さん)

浅野編集長「百戦錬磨のラツィオ・ロティート会長といえども、1年後の契約延長の決定権を選手側が持つという条件で契約してしまった以上は、鎌田サイドが主導権を握るのは当たり前ですよね。こういう契約になっている時点で選手側の方が優位ですが、今後はもしかしたら年俸や条件を多少下げてでも選手側の『自己決定権』を重視する交渉スタイルが増えていくのかもしれません。1年1年が勝負のサッカー選手は、複数のオファーがあるならその中から最善のものを選びたい。片野さんも書いていましたが、今回の鎌田大地の件はクラブと選手の関係が変わる象徴的なケースになっていくのかもしれませんね」

「『編集部便り』を楽しみにしています。編集部の皆さんがどのような想いや狙いで記事を作られているのかを知られるからです」(麻布八番さん)

玉利(フットボリスタ事業担当)「ありがとうございます! フットボリスタは2020年3月より【広告(PV)モデル】から【サブスクモデル】へメディアの運営体制を変更しました。以降、サブスクにご加入いただいている読者様に満足いただくことを最優先にアンケートや編集部へのメール、SNSの声を重視し、編成を決定しています。

 この『編集部便り』を企画したのも、読者様の声をこれまで以上にサービスの運営に反映するためなので、楽しんでもらえて嬉しいです。今後もサブスクのメディアだからこそ実現できる読者様との相互コミュニケーションを大切にし、フットボリスタのサブスクを運営していきます。引き続き、ご意見やご感想をお待ちしております!」

今後、読みたい記事

「今夏、日本に来る欧州クラブについて」(データ集客マンさん)
「Jリーグの後半戦注目クラブについて」(夜行バスさん)

足立(フットボリスタ編集部)「今夏来日する欧州クラブの中でも最多の4試合を行うのがスタッド・ランスで、所属する伊東純也選手と中村敬斗選手の2023-24シーズンにおける奮闘を現地フランスから小川由紀子さんが記事6本に分けて届けてくれているので、ぜひジャパンツアーのお供として読んでいただきたいです!

 後半戦で注目しているJクラブは、そのスタッド・ランスとも対戦するJ1参入初年度を首位で折り返した町田ゼルビアでしょうか。黒田剛監督の下でハードワークとディティール(セットプレー含む)が徹底されているサッカーは、暑熱や対策が進む中でも猛威を振るえるのか。番記者の郡司聡さんが紡いでいる月刊連載『ゼルビア・チャレンジング・ストーリー』も読みながら追いかけていきたいですね」

フットボリスタに期待すること

「友だちにフットボリスタを推薦したいのですが、有料記事なので読ませることができません。無料記事を増やして欲しいです」(高校サッカー部さん)
「1本1本の記事ボリュームが長いので、全記事は時間的に読めません。反響のあった記事だけ読みたいのですが、よい方法はありますか?」(トリコロール団子さん)

玉利(フットボリスタ事業担当)「ご要望ありがとうございます! 数は少ないですが、毎月一定数の無料記事も配信しています。無料記事はYahoo!等の外部メディアにも配信しているので、フットボリスタをお試しいただく記事としてはそちらをご案内いただけると幸いです! 反響のあった記事については、フットボリスタ公式HPトップページに『日』『週』『月』のPVランキングをリアルタイムで更新して表示している他、毎週公式LINEで『週間PVランキング』を配信しています。公式LINEをお友だち登録いただき、フットボリスタの人気記事をお楽しみください!」

編集長メッセージ

浅野編集長「7月はレバークーゼンを無敗優勝に導いたシャビ・アロンソ監督を特集します。独特のビルドアップや守備戦術はもちろん、キック指導やスポーツ心理学から終了間際の得点が多い理由なども考察していく予定です(内容は変更の可能性あり)。国内では高卒Jリーガーが試合経験を積む場がない――というポストユースの壁に挑む高卒ルーキーに注目します。彼らはプロでどんな壁に直面し、それを乗り越えようとしているのか、その現状を伝えたいです。もちろん、EURO決勝トーナメントも詳報します。充実の内容になると思いますので、ぜひお楽しみに!」

「編集部便り」アーカイブ

#1(2024年月号)

・#2(2024年5月号)

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