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UEFAの専門家たちは2022-23のCLをどう分析したのか。CLテクニカルレポートからトレンドを読む

2023.09.02

サッカーが日夜進歩を続ける中、試合やチームの分析に関してもブラッシュアップされ、多種多様な形で行われている。そうした中、UEFAが毎シーズン、主催大会に関するテクニカルレポートを公開していることは意外と知られていないのではないだろうか。現役代表監督のギャレス・サウスゲイト(イングランド代表)やロベルト・マルティネス(ポルトガル代表)をはじめ、元オランダ代表のフランク・デ・ブールとジオ・ファンブロンクホルストら26人のオブザーバーたち(メンバーは昨シーズン時点)は、最高峰の大会をどのように分析したのか。先日公開された2022-23のUEFAチャンピオンズリーグのレポート内「TACTICAL ANALYSIS」の内容を紹介したい。

 2022-23の「TACTICAL ANALYSIS」では、グループステージについては全体的な傾向を、決勝ラウンドについてはラウンドごと(決勝を除く)に特徴的なトピックのあったいくつかの試合をセレクトして分析が公開されている。本稿では、その中から興味深い内容をピックアップし、要約してお伝えする。

グループステージ:必携となる「プレスを外すビルドアップ」

 全体的なトレンドとしてレポートで取り上げられているのが、「最終ラインからのビルドアップ」について。以下の2つの傾向が見られたという。

①メインで参加するのは2枚CBと1枚のMF
②ボックス周辺でのポゼッションで相手のプレスを呼び込み、そこから第1プレッシャーラインを突破する

 こうしたビルドアップは何もビッグクラブに限った話ではなかったとして、シャフタールのプレーを提示。RBライプツィヒを1-4で下した、GS第1節の2点目のシーンを取り上げている。

RBライプツィヒ対シャフタール、シャフタールの2点目のシーン

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UEFAチャンピオンズリーグ

Profile

久保 佑一郎

1986年生まれ。愛媛県出身。友人の勧めで手に取った週刊footballistaに魅せられ、2010年南アフリカW杯後にアルバイトとして編集部の門を叩く。エディタースクールやライター歴はなく、footballistaで一から編集のイロハを学んだ。現在はweb副編集長を担当。

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