2月26日のセリエA第24節、アタランタ戦で復帰を果たしたズラタン・イブラヒモビッチ。スクデットを獲得した昨シーズンの最終節サッスオーロ戦以来280日ぶりの試合出場となった。年明け以降、調子を崩していたミランだが、イブラヒモビッチのベンチ入りと時を同じくして復調を開始。41歳のレジェンドの復帰がチームにもたらしたものとは?
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現在のミランの顔と言えば誰か?
こう問われたら筆者はイブラヒモビッチだと即答する。
考えるまでもない。戦術の核を問われたら、オリビエ・ジルー、ラファエル・レオン、サンドロ・トナーリ、イスマエル・べナセル、テオ・エルナンデス、マイク・メニャンなど他の名前が挙がるが、“チームの顔”はイブラヒモビッチで間違いない。
そう思う理由は、もちろん彼の偉大なキャリアもあるが、現在のミランは結局イブラヒモビッチを中心に回っているからだ。復帰すれば、ゴールを決めれば、ケガをすればメディアは必ず他の選手に感想を求める。
昨シーズンのスクデット獲得直後のロッカールームで祝杯の音頭を取ったのもイブラヒモビッチ。スクデットのセレモニーで最も盛り上がったシーンはイブラヒモビッチが葉巻を加えて登場したところ。優勝パレードでチームの中心にいたのもイブラヒモビッチ。ロッカールーム内の影響力という点では、いまだに「ミラン=イブラヒモビッチ」と言っても決してオーバーな表現ではない。
Welcome back, King ?#MilanAtalanta #SempreMilan pic.twitter.com/vLeFiFDOUh
— AC Milan (@acmilan) February 26, 2023
昨年5月の手術で7~8カ月の長期離脱
アタランタ戦で今シーズン初出場を果たしたイブラヒモビッチだが、280日ぶりの出場となる長期欠場の理由は、昨シーズン終了直後の5月に受けた左膝の手術だ。
半月板の修復を伴う前十字靱帯の再建手術。昨シーズンのイブラヒモビッチは、常に左膝に痛みを抱えている状態であり、膝に溜まった水を抜き、痛み止めの注射を打ち続ける日々だったことを本人が明かしている。その時点でクラブが発表した全治期間は7~8カ月。事実上、イブラヒモビッチの2022年は開幕を前に終了を告げた。
この長い離脱期間でイブラヒモビッチは何をやっていたのか?
基本的にホームの試合ならミランのベンチのすぐ隣後ろにある席に座って観戦をしていた。必ずカメラに抜かれるので、存在を認識していたファンがほとんどどだろう。……
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nato
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