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「#にじJ1クラブコラボ」で乗り越えたマイボ族へのトラウマ。周央サンゴがサッカー記者に聞くC大阪ホーム観戦のすゝめ

2022.09.16

【対談】周央サンゴ(にじさんじ)×邨田直人(サンケイスポーツ)

今年3月から5月にかけて2022シーズンのJ1リーグ全18クラブ、8月からはルヴァンカッププライムステージに進出した8チームとコラボレーションを果たしているVTuberグループ「にじさんじ」。その中でサッカーに苦手意識を持ちながらもセレッソ大阪の応援ライバーとして大抜擢された周央サンゴさんと、同クラブを取材している『サンケイスポーツ』記者・邨田直人さんがたっぷりと語り合った対談をお届け。今まで交わることのなかったジャンル同士が手を取り合う、異例の組み合わせで実感した成長を互いに振り返るとともに、邨田さんからスポーツ観戦初心者の周央さんにC大阪ホームゲームの魅力を伝えてもらった。

「ンゴの中では一番成長できたコラボ」


――まずはお2人それぞれ自己紹介をお願いします。

周央「みなさま~(天下無双)!世怜音女学院中等部1年演劇同好会所属、にじさんじも所属の~!周央サンゴで~す!どうも~!よろしくお願いいたします~!」

邨田「『サンケイスポーツ』の邨田直人です。運動部の一員として大阪を拠点に関西サッカーを追いかけていて、セレッソ大阪をはじめ、ガンバ大阪、ヴィッセル神戸、京都サンガの関西に本拠を置くJ1クラブと日本代表の取材に行っています。本日はよろしくお願いします!」

周央「日本代表……ドリームチームのことですよね!ンゴは正直、J1リーグさんとのコラボが始まった時は申し訳ないことに、日本代表とセレッソさんの違いすらわからないような初心者で……。それからサッカーを見ていってやっと、ちゃんとシステムがわかったような、いやわかってないようなっていう感じでここにいるので、今日はぜひ専門の邨田さんから勉強させていただけるとうれしいです!よろしくお願いいたします!」


――周央さんはにじさんじとJ1リーグのコラボが始まるまで、サッカーとまったく接点がなかったんですか?

周央「あの、ンゴは運動神経が悪くて……。初めてサッカーに触れたのは小学校の体育の授業だったんですけど、その時にボールを手で持ち上げて、それを落として蹴って餅が膨らんだような軌道を描く“もち蹴り”の練習をさせられて」

邨田「GKが行うパントキックのことですね」

周央「でも全然うまくできなくて、狙ったところにボールを蹴れなかったんです。しかも試合でンゴがボールを持つと、男の子たちから『はやく俺にパスを出せ!』と言わんばかりの圧をかけられている気がして……。ボールが外に出てもすかさず『マイボ!マイボ!マイボ!マイボ!マイボ!』って男の子同士で叫び合っていて、そういう“マイボ族”がもう恐怖の対象で、『アッ……アッ……』って言葉も失いながら後ろの方に隠れているタイプの子どもでした(笑)。そういうトラウマに近い記憶があって、サッカーには結構怖いな、難しいなっていう印象が強かったんですけど……」

邨田「僕も小学生の頃にサッカーをやっていて、おそらく『マイボ!マイボ!』ってしつこく主張していましたね……。どうしてもサッカー経験者や運動神経のいい子は自分が目立ちたい子ども心が出て、周りに配慮できなくなって他の子に引かれてしまうことが容易に想像できます。今、周央さんの体験談を聞いて『あ、これは僕のことやな……』と猛省していました(笑)」

周央「マイボ族の方だったんですね……(笑)。いやでも、反省していただくことは全然なくて!逆にンゴも恐縮しちゃっていたというか、気持ちとしてはマイボ族の方々、いや“お”マイボ族の“お”方々って呼んでいたくらいリスペクトし過ぎてしまっていて。ンゴはサッカーはできないから、サッカーのことはわかんないから……って小学生の頃は自分とサッカーの間に壁というか、自分でも凄い線引きをして、そこから一歩、二歩、三歩、四歩くらい引いて見ていたので、ずっと初心者のままで。だから、セレッソさんとのコラボのお話が来た時は、『ほ、本当に周央サンゴで大丈夫ですか……?』っておうかがいを立てた記憶があります」

邨田「そこでどんな答えが返ってきたんですか?」

周央「それが、ありがたいことに『それでも大丈夫です!』ってお返事をいただけて。おかげで逆に『初心者から見るサッカー』っていう凄く新しい取り組みができるんじゃないかなと、ようやく吹っ切れることができて。そこで『やったことないしほぼ見たことない人が1時間で学ぶサッカー』という雑談配信を一度させていただきまして、にじさんじ所属ではないお友達でサッカーをよく観戦している栗山やんみ先生と一緒に、無知サッカー雑談をする枠を取ったんです。

 ンゴのファンのみなさんの中にも、ゼロからサッカーに触れていく人がたくさんいらっしゃったので、ンゴもほとんど同じ立場だということを伝えるのが第一歩なんじゃないかなと。そこでンゴがとんちんかんなことを言っている様子を見て『あっ、ンゴってサッカーのこと全然知らないんだ!』『サッカーを知らない人ってこんなに知らないんだ!』ってわかっていただけたみたいで。楽しんでいただけたのかと言われるとアレですけど……(苦笑)、あの配信をきっかけにセレッソさんのファンの方が『じゃあ、これも教えてあげよう!あれも教えてあげよう!』ってメッセージを送ってくれて、凄くありがたかったです!」

邨田「その配信をちょうどさっき見ていて。もう4回目くらいになりますね(笑)」

周央「えええええええええ!そんなに!(笑)」

邨田「僕が驚いたのは、ちょうどその配信前にJ1リーグでセレッソと柏レイソルが対戦していたんですけど、その試合を周央さんは“もちもち対決”って呼ばれていたんです(笑)。『セレッソ(スペイン語で桜)が桜、レイソルが柏で両方餅を連想させるチームだから!』ってお話をされていたんですけど、チーム名だけでそんな発想が出てくるなんて、もう衝撃的で……。今までサッカーに関わられていなかったからこそ、生まれた言葉ですよね。めちゃくちゃ面白かったです!」

周央「やったー!うれしいです!そのおかげでレイソルさんとの試合は個人的にも熱くて、『どっちが本物の餅か、白黒はっきりさせようじゃないか!』みたいな気持ちで見守りました。初めて90分通して見ることができた試合です!」

邨田「“もち蹴り』や『もちもちダービー』みたいな独特の表現でも、周央さんはVTuberファンに親しまれていますよね。そういう言葉はどうやって生まれているんですか?」

周央「えっと、どうやって生み出しているかと言われると、全部勢いです……。あんまり計算尽くしで考えているということはなく、いつもテキトーなことを言っているだけというか。全部その場で思いついたことを言っていて……。例えばもち蹴りも全然得意じゃないし、何なら得意じゃないからもち蹴りのことをずっと覚えていて、その執念だけでこすっているところがあるので……。あの、勢いです!(笑)てへぺろ、すみません……。

 でも、サッカーファンの中でも結構『うんうん、もちもち対決だね!』って頷いてくださる方がいらっしゃって。『サッカーファンの方って優しいな!へへっ!』って思ったりしていました(笑)。それだけじゃなくて、すっごく熱心にクラブや選手の情報をまとめてくださったりした方もいて。逆にセレッソさんを知ったVTuberファンの方が、『ンゴのアクスタ(アクリルスタンド)とかのグッズを試合に持って行ってみたよ!』とか。セレッソさんってユニフォームのアクリルキーホルダーが作れるんですよね。それをサンゴ(35)に合わせて『35番にして持って行ったよ!』って人がいたりとか」

邨田「よくエゴサもされているんですね(笑)」

周央「結構配信が終わった後にハッシュタグをつけていてもつけていなくても、『いや今日のンゴ、○○だったな!』とか話しているのを見るのが好きなので、ンゴはファンの方とか、そういう方の近くのアカウントまでたどってエゴサしちゃいます(笑)。そこでンゴのことだけじゃなくて、セレッソさんのこととか選手のこととか『こうだったね!』『ああだったね!』って話している方がいたりして。それがきっかけで、ンゴのファンとセレッソさんのファンの方が交流し合っている様子も見かけたりして、サッカーって温かいなって。

 このコラボがなかったら『サッカー、こわ……』のままだったかなって勝手に思っているんですけど、セレッソさんのファンの方に優しくしていただいたりとか、自分でもサッカーが好きなライバーさんに『サッカーのことを教えて!』って話しに行ったりとか、こうやって対談の機会をいただいたりすることで、小学生の時に抱いた偏見がなくなっていって。今では『へぇ~、サッカー……おもしれースポーツ!』みたいな。偉そうですけど(笑)、こんな言い方をすると!でも、そうやってンゴの中では一番成長できたコラボだなって勝手に思っています!」

コラボイラストで広がったファンアートの世界

――邨田さんはいかがでしょう?このコラボが始まる前から、にじさんじのことを知っていたりしたんですか?

邨田「僕はVTuberそのものをほとんど見たことがなくて、その中でJ1リーグとのコラボが発表されて、とりあえずにじさんじさんの公式ホームぺージをのぞいたら、所属ライバーの方の数の多さにまず驚きました(笑)。そこに唯一配信を視聴したことがあったでびさま(でびでび・でびる)を発見して、初めてでびさまがにじさんじ所属だということを理解したくらい、どういうグループかもあんまり詳しく知らなかったんです。それで僕が担当している関西のJ1クラブを応援することになった4人の配信を見てみると、全員やっていることが全然違っているのが面白くて。このグループだからこういうことをやるというわけじゃなくて、配信者ごとにやっていることがバラバラで本当にいろんな活動されているところに驚きました」

周央「にじさんじって物凄く自由で幅も広くて、一人ひとりやっていることも全然違うので!ただ選択肢が広過ぎて、自分に合ったものを見つけるのが逆に難しいなっていうのもあると思うんですけど(苦笑)」

邨田「そんな中で出会ったのが、周央さんのYouTubeチャンネルで上がっている『10分で「理解」ろう!周央サンゴ』という切り抜き動画だったんです。最初のゲーム実況で、キャラに感情移入して勝手にストーリーを作るシーンも面白かったんですけど、朗読配信で曲の歌詞を読み上げるシーンが最高で(笑)。凄くいい声なのに機械音声のような抑揚のない読み方をされていたんですけど、英単語が出てきた時だけ急にネイティブの発音をするので爆笑しました。それが周央さんにハマったきっかけでしたね。

 あとセレッソと同じピンクをモチーフにしていて、“セレじょ”という共通点もあったので親しみやすかったのかもしれないです。10年くらい前にセレッソを応援している女性サポーターは”セレ女”と名づけられて、たくさん女性サポーターの方がスタジアムにも来るようになったり、セレ女向けのキャンペーンやイベントも生まれたりして盛り上がっています。そんなセレッソとコラボする周央さんのプロフィールにセレじょって書いてあって、『めちゃくちゃぴったりの人選やん!』と思って、興味を持ったというのもありましたね」

周央「うれしいです!(笑)」

邨田「周央さんは老若男女問わないくらい声と演技の幅も広くて、ゲーム実況でも例えば『環境保全家』や『無免許医師』になりきったりしていますけど、いわゆるロールプレイが凄く得意ですよね」

周央「ンゴはセレじょで演劇同好会に入っているくらい凄く演技が好きで、それがゲーム配信でもいつの間にか出てきてしまっています!(笑)」

邨田「そういう周央さんのコンテンツの中で質問があって、僕はまだTRPG(テーブルロールプレイングゲーム)だけ入れていなくて……。まだ馴染みのない読者の方もいらっしゃると思うので、ああいうゲームの面白さやオススメを教えてほしいです!」

周央「おおおおおお!大好きなのでありがたいです!まさかTRPGの話が出ると思っていなかったな……(笑)。まずTRPGがどんなゲームかを紹介させていただくと、プレーヤー同士で協力しながら物語を作っていくのが特徴です。例えば神話だったり、都市伝説だったりのシナリオがあらかじめ用意されていて、その世界観に合ったキャラクターそれぞれの会話とサイコロで展開していくゲーム……って感じですね。話の大筋は決まっているんですが、その時の会話やサイコロの出目によって、同じゲームでもそのゲームごとに違う色が出るので面白いです。たくさん種類があるんですけど、ンゴがよくプレーするのは自分たちでキャラクターを作って、そのキャラクターになりきっていく形のものなので、普段のンゴとは全然違う性格や雰囲気のキャラクターで遊んでいることも多いです!演技とは違うんですが、演劇同好会のンゴがなりきり遊びを楽しんでいる様子を見ていただくのがいいかなと」

邨田「なるほど。でも台詞や筋立てまでは決まっていなくて、どうゲームが進んでいくのかがわからない一面もありますよね。先が読めないのを楽しめるところは、サッカーと似ているのかなと思ったりしていて」

周央「そうなんです!それこそサッカーの試合も、一人ひとりの選手がどんなプレーをするかで展開が左右されますよね。そういう選択肢や分岐点がTRPGにもたくさん用意されていて、それによって話が変わっていくんです。サッカーではみんなが『いけいけいけいけ!シュートだ!』って思った場面で、選手が『いや、ここはパスでしょ!』って驚かせることもあると思うんですけど、それはTRPGも同じで。『周央サンゴだったらこうするかな?』って場面で、『いや、今演じているこのキャラクターに合わせてるから、そうはしないよ!』って判断するギャップもあったりして、そういう意外性も楽しめるところではあるのかなって思ってます!ちょっとンゴ、サッカーでたとえるのが下手くそ過ぎるんですけど(苦笑)」

邨田「いやいや!今のたとえ、凄くわかりやすいです!」

周央「やったー!えへへへへ!サッカー、理解(わか)って参りました!(笑)」


――邨田さんが周央さんに興味を持つきっかけになった「切り抜き」はVTuber界で盛んで、ファンの方も投稿されていますよね。

周央「そうですね!調子に乗ってまたサッカーにたとえるんですけど、試合って90分あるじゃないですか。その中でゴールの他にもいっぱい見どころがあって、ンゴはよくゴールパフォーマンスって言うんですか?ゴールの後に踊る選手とかいらっしゃいますよね。ああいうシーンも面白くて見るのが好きで。あと応援も!サポーターの方々が選手や状況に合わせていろんな合唱をする様子もチームで個性が出ていて、そういうシーンばっかりを一時期見ていました(笑)。同じようにVTuberの配信でも人によって注目しているところは違って、それぞれの人がンゴの配信の中でそれぞれ面白いと思った見どころを切り抜いてくださって、いろんな方向からンゴのことをいろんな人に伝えてくださっているのは本当にありがたいです。中には『こんなところを切り抜くんだ!?』っていう人とかもいたりして(笑)。基本的には『あっ、ここ面白がってもらえてたんだ!知らなかったな……』って驚くことの方が多くて、ンゴにとっても新しい視点が見つかるというか、振り返りにもなるので勉強にもなっています!」

邨田「周央さんが志摩スペイン村さんやポチャッコさんについて熱く語っているところをファンの方が切り抜いた動画もバズっていましたよね。そういう見どころを作る周央さんのトークスキルも凄いなと思っていて。何かコツがあったりするんですか?」

周央「うーん、どうだろう……。難しいな……。特に志摩スペイン村さまの話もそうだし、ポチャッコちゃんの話もそうなんですけど、定期的にやっている無計画な雑談配信の中でポロポロ出ているような感じなので。『ここでこの話を持ってきてドーン!大ウケ!』みたいな構成を考えているわけではないんです。

 だから、やっぱり最初にあるのは純粋に『好き!面白い!誰かに話したい!』っていう気持ちなんですけど、それをどう共感してもらうかに関しては、ンゴも話のプロとかいうわけじゃまったくないので試行錯誤しています。ただ『凄い!』って一言だけだと言葉の範囲が広過ぎてよく伝わらないこともあるので、単にずーっと誉め言葉だけを並べるんじゃなくて、ちょっとツッコミどころを入れてみたりとか、いかにたくさん言葉を使って情景を浮かべて話に興味を持ってもらえるかみたいなのは『頑張ろう!』って思ってはいるんですけど、できているかって言われると微妙で……。結局『もう本当に最高だった!(泣)』とかしか、言えていないのかもしれないです(苦笑)。むしろそういう中身のない話をうまく拾って切り抜きでまとめてくださっていて本当に、ありがたいなと思っています。

 他にも感想を書いてくれたり、ファンアートを描いてくれたりする方もいらっしゃって。ンゴがコンテンツをどこかから摂取して、それを『楽しかったんだよ!こうだったんだよ!』って話したりとか、コンテンツをお借りして楽しんでいたりする様子を再生してくださるだけでもうれしいんですけど、みんなが一緒に共有してくれていて。そのおかげでさらに共感してくれる人が増えていって、二次的なものからまた三次的なものへと勢いが大きくなっているんだと思います。だから、もとの凄く面白いコンテンツがあってこそ、反応していただくファンの方々がいてこそのVTuberだといつも感じていて。ンゴはあくまで楽しんでいるだけの人みたいな感覚が結構強いので、それを盛り上げてくれる人、盛り上げるものを作ってくれた人にそれぞれ感謝の気持ちでいっぱいです!」


――J1リーグとにじさんじのコラボにおけるコンテンツとしては、コラボイラストも発表されました。邨田さんはご覧になられていかがでしたか?

邨田「にじさんじさんのライバーの方々のカラーに、各J1クラブのユニフォームのカラーがうまく組み合わせられているのが印象的でしたね。例えばセレッソのユニフォームは濃いピンクなんですけど、周央さんの髪色に合わせて少し薄くしたりと工夫されていて、本当にそれぞれのキャラクターに合ったデザインになっていました。みなさん何種類か衣装を持っていると思うんですけど、ユニフォーム姿ってあまり見たことがなかったので、それも凄く新鮮だなと」

周央「そうなんです!ユニフォームみたいな衣装を着ることってそうなくて、ンゴもすっごくうれしかったです!ファンアートでもそういうスポーティーな格好で描いていただけることはあまりなかったんですけど、コラボで公式のイラストが出たのをきっかけに、ンゴがユニフォームを着て何かしているファンアートもいっぱい出てきて。試合があったりすると、試合相手のクラブを担当されているライバーの方と一緒にユニフォーム姿になっているファンアートも作っていただいたりして、見るのが楽しかったですね。それこそガンバさんとの大阪ダービーの時には、ガンバさん担当のでろーん(樋口楓)さんと、バチバチになっているファンアートを上げてくださった方もいて。ンゴが大先輩にそんなことをしたら怒られちゃうんじゃないかとドキドキしたんですけど(笑)、新しい発見ができました!

 あと初めてコラボイラストが告知されたのが、『J1クラブ×にじさんじ組み合わせ発表会』で、その時はまだンゴのイラストは出ていなかったんですけど、司会の舞元(啓介)さんが『早くンゴ(のコラボイラスト)は見せたい!』って褒めてくださっていて」

周央さんとC大阪がコラボしたイラスト。等身(上)とSD(下)の2種類が登場している(Photos: ©ANYCOLOR, Inc. ©2018 CEREZO OSAKA)

――実は私、弊誌で掲載している舞元さんへのインタビューにも担当編集として同席していたんですけど、その時も周央さんのコラボイラストを「ズルい!」って大絶賛されていましたね(笑)。

周央「まあ、ンゴが可愛いのは当たり前なんですけど、正直どうしてそこまで推されているかがわからなくて……。舞元さんに直接『あの、どうしてそこまで推していただいているのでしょうか?何かサッカー的な理由があったら教えていただきたいんですが……』って聞きに行ったくらいで(笑)。でも本当にコラボイラストはンゴたちライバーも盛り上がっていましたし、セレッソさんのファンの方も、ンゴのファンの方も『凄く可愛い!』って喜んでくれて『ドヤ!』って気持ちがありましたね」

邨田「それこそサッカーでは新ユニフォームが発表されてファンが盛り上がることがありますけど、VTuberも新衣装が発表されたり3D化したりしてビジュアルが変わりますよね。それって本人からすると、どんな心境なのかぜひ聞きたいです!」

周央「やっぱり凄いうれしいですね。VTuberの新しい衣装とかビジュアルとかって、それこそこういうコラボだったりとか、登録者数が何人になった記念とかがないと、なかなかないことなので。節目節目とかじゃないと増えないことなので、心境としては『自分の活動が認められた!』とか、『たくさんの人の目に留まっていただける機会をもらえた!』とか、日常的に服を着替えるとかそういうのとはまた違った感覚、お祝い的なありがたい感覚が大きいです!」

――周央さんは6月に3Dお披露目配信もされていましたが、やっぱり特別な想いがありましたか?

周央「特別でしたね。3Dって凄く大きな節目で。まずにじさんじでは、3D化するには登録者数が10万人に到達しないといけないっていう制約があって、そこで10万人に到達した時に『良かったね!3Dもらえるようになるね!』っていうファンの方々の声があって。そう言ってずっと応援してくださるみなさんに、感謝の気持ちを届けられるように長い期間、大人の人と話し合ったり苦手なダンスを猛特訓したりして準備してきたんです。その積み重ねがあってようやく発表できたという軌跡もありますし、そこからさらにいろんな反応やお祝いの言葉をいただいて、本当にいろんな感情が込み上げてきました。

 あと実は、3Dお披露目配信のエンディングでもち蹴りの動きをしています……(笑)。ファンの中でも気づいている方と気づいていない方がいらっしゃったんですけど、ボールを持ち上げて蹴る動きをしているシーンがあるので、もしアーカイブを見ることがあったら探してみてください!」

邨田「僕も見ていたんですけど、気づかなかった……」

周央「本当に一瞬なので!(笑)ぜひ探してみてください!エンディングです!」

サッカー記者も定番のスタグルとは?

……

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Profile

足立 真俊

1996年生まれ。米ウィスコンシン大学でコミュニケーション学を専攻。卒業後は外資系OTAで働く傍ら、『フットボリスタ』を中心としたサッカーメディアで執筆・翻訳・編集経験を積む。2019年5月より同誌編集部の一員に。プロフィール写真は本人。Twitter:@fantaglandista

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