15年間続いたヨアヒム・レーブ政権が終焉し、ハンジ・フリックの下でスタートを切った新生ドイツ代表は瞬く間に生まれ変わった。就任後7戦全勝で苦戦していたW杯予選を首位通過。フリックはいかにしてチームを変えたのか、その変革に迫る。
野心あふれる「CL優勝監督」によって、ドイツ代表が再び上昇気流に乗ろうとしている。
今夏に開催されたEURO2020を最後に退任したヨアヒム・レーブ(61歳)に代わり、ドイツ代表を率いるのことになったのは昨季までバイエルンを率いたハンジ・フリック(56歳)。
フリックは2019-20シーズン途中にバイエルンでコーチから監督に昇格すると、不振に陥ったチームを立て直しブンデスリーガ、DFBポカール、CLを制して3冠を達成。2020-21シーズンはUEFAスーパーカップ、FCWC、ブンデスリーガで優勝し、わずか約1年半の間に6つものタイトルを手にした。
その再建力はやはりハンパではなかった。ドイツはレーブ時代にW杯予選(J組)で3位に低迷していたが、フリックが監督になって以降7連勝。31得点2失点という圧倒的な攻撃力でカタールW杯出場を確定させた。
フリックはドイツ代表をどう改革したのだろう?
「ドイツサッカー全体を強くしたい」
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Profile
木崎 伸也
1975年1月3日、東京都出身。 02年W杯後、オランダ・ドイツで活動し、日本人選手を中心に欧州サッカーを取材した。現在は帰国し、Numberのほか、雑誌・新聞等に数多く寄稿している。
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