関西から日本サッカーの技術革命が始まるかもしれない。風間八宏がセレッソ大阪の技術委員長に就任した。独自の技術論で多くの選手に影響を与えてきた男は、選手のみならず指導者の育成にも取り組んでいくという。日本中が注目する“風間プロジェクト”の全容を本人が語った。
※ 『フットボリスタJ』より掲載
指導者に求められるのはメニュー作りではない
―― 風間さんはいろいろなカテゴリーで指導者を経験したなかで、トップの現場を離れた翌年の2020年以降は他の指導者との交流をしてきた印象があります。
「協会の技術委員から桐蔭横浜や筑波などの大学、川崎フロンターレや名古屋グランパスでプロ監督をやってきたなかで、ずっと見てきたことがつながったという形ですね。『止める』『蹴る』『運ぶ』『外す』『受ける』ということを多くの子供たちに伝えたいという思いから、筑波でトラウムトレーニングを始めました。メディアに協力してもらい、子供たちにだけでなくいろいろな方にその考えが浸透していった……と思っていたのですが、実はそうではなかったことに気付いたんです。筑波でも川崎の時もそうでしたが、指導者が迷っていたり言葉を欲していたりすることが多くありましたし、そもそも“当たり前”のことが浸透していないなと思ったんです」……
Profile
竹中 玲央奈
“現場主義”を貫く1989年生まれのロンドン世代。大学在学時に風間八宏率いる筑波大学に魅せられ取材活動を開始。2012年から2016年までサッカー専門誌『エル・ゴラッソ 』で湘南と川崎Fを担当し、以後は大学サッカーを中心に中学、高校、女子と幅広い現場に足を運ぶ。㈱Link Sports スポーツデジタルマーケティング部部長。複数の自社メディアや外部スポーツコンテンツ・広告の制作にも携わる。愛するクラブはヴェルダー・ブレーメン。
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