選手が明かす監督ナーゲルスマンの正体
今や当代屈指の指揮官に数えられるユリアン・ナーゲルスマン・若き知将の戦術については様々な形で分析されているが、実際にプレーしている選手は彼からどんな指導を受け、それをどう受け止めているのか。バイエルンの中盤の要として今シーズンからナーゲルスマンの下でプレーするジョシュア・キミッヒに話を聞いた。
――ユリアン・ナーゲルスマンがバイエルンの監督に就任して約3カ月が経ちました。まずは彼のサッカーを一言で表現してくれますか?
「フレキシブル。この単語がぴったりかな」
――ナーゲルスマンの練習で一番驚いたことは何ですか?
「すでにホッフェンハイムやライプツィヒを率いている時からチームを成長させ、たくさんの選手を代表に送り込んでいるのを見てずっとすごいと思っていたけど、彼がバイエルンに来てその理由がわかった気がした。驚かされたのは、選手一人ひとりにすごく時間をかけること。サッカーのフィロソフィやアイディアを伝えるために、全選手としっかりコミュニケーションを取るんだ」
――バイエルンは2020年にハンジ・フリック(現ドイツ代表監督)の下で3冠を達成しました。彼のチームとナーゲルスマンのチームで一番変わった点はどこですか?
「基本的には、ハンジ・フリックが作り上げたサッカーの続きをやっている感じだね。ただし、ユリアンはよりディテールにこだわる印象がある。戦術的なバリエーションを増やし、相手が予測しづらいチームにしようとしているんだ。ユリアンがミュンヘンに来てから約3カ月、すでに僕たちは彼の戦術を自分たちのものにできていると思っているよ」
――ナーゲルスマンはDFラインの前で攻守をコントロールする6番を「Holding Sixer」と呼んでいます。あなたの今の役割は、まさにそれでは?……
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アレクシス メヌーゲ
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