今や名将の一人に名を連ねて久しい青年監督は、人としての魅力にもあふれている。稀代の戦術家がRBライプツィヒ時代に自己への評価などサッカー的な質問はもちろんのこと、現地で話題になることの多いファッションをはじめ好きなクラブソングに趣味の一つというアイスホッケーの話まで、普段なかなか聞くことのないトピックについてもざっくばらんに明かした『シュポルトビルト』誌のインタビューを、ナーゲルスマン34歳の誕生日に合わせて特別公開。人間ユリアン・ナーゲルスマンにぜひ触れてほしい。
※『フットボリスタ第84号』より掲載。
率直な自己評価
私はU-19のタイトル以外、まだ何も勝ち獲っていない
── 監督、あなたの着ている服はよく話題になりますよね。一番褒めてくれるのは誰ですか?
「私は称賛も、行き過ぎた批判も期待していないよ。ファッションは好みの問題だからね。私は自分が気に入ったものを着ているだけであって、目立つのが目的じゃないんだ。まあでも、プライベートでも地味な格好をすることはあまりないかな。ファッション好きだから、時には誰も着ていないようなものを好んで着たりもするよ」
── 自分のクラブ以外のクラブソングを聞くのが好きだというのも変わっていますよね。個人的なトップ5はどの曲でしょう?
「1位はレアル・マドリーの『Hala Madrid』だ。その次がユベントスの『Juve Storia di un grande amore』で3位は1860ミュンヘンの『Stark wie noch nie』(これまで以上に強く)。バイエルンの『Stern des Südens』(南の星)が4位で、ハンブルクの『Hamburg, meine Perle』(ハンブルク、私の真珠)が5位だね」
── リバプールの「You’ll Never Walk Alone」は入らないのですか?
「もちろん、それも偉大なサッカーソングだよね」
── ベンフィカ、リヨン、トッテナム、アトレティコ・マドリー、パリSG、マンチェスター・ユナイテッド、リバプール。欧州のトップチームと対戦するのは慣れてきましたか?
「確かにみんなビッグネームだよね。リバプールは私たちと対戦することになって、ものすごく喜んだと思うよ」
── 自分も世界最高の監督たちの仲間入りを果たしたと思いますか?……