15年間の長きにわたったヨアヒム・レーブ政権最後の大舞台として、EURO2020の戦いに挑むドイツ代表。近年は批判にさらされることが多くなっていたレーブの退任決定は、ドイツ国内ではどう受け止められたのか。
※『フットボリスタ第84号』収録記事を一部編集し掲載。
この6月か7月にドイツ代表がEURO2020で最後の試合を終えてヨアヒム・レーブ監督が退任する時、一つの時代が終わる。この時代のドイツ代表はW杯制覇を達成しただけでなく、美学的な観点でも人々を満足させる黄金時代だった。しかしながら、自称レーブ派の人たちでさえ今はほっとしている。なにしろ、ここ3年の代表には鉛のような重石がのしかかっていたからだ。2006年から続く長期政権で、彼自身が疲れているようだった。……
Profile
ダニエル テーベライト
1971年生まれ。大学でドイツ文学とスポーツ報道を学び、10年前からサッカージャーナリストに。『フランクフルター・ルントシャウ』、『ベルリナ・ツァイトゥンク』、『シュピーゲル』などで主に執筆。視点はピッチ内に限らず、サッカーの文化的・社会的・経済的な背景にも及ぶ。サッカー界の影を見ながらも、このスポーツへの情熱は変わらない。
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