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招集外選手が話題に…“ルイス・エンリケ的”EURO2020メンバー

2021.05.27

EURO2020の招集メンバーを発表したルイス・エンリケ。招集リストは常に議論を巻き起こすものだが、26人を招集できるところ24人しか招集せず、主力とみられていた数人が選外となった。果たして指揮官の判断は正しいのだろうか――。

 リーガのシーズン終了を待って5月24日、EURO2020の招集メンバーが発表された。いくつかサプライズがあったが、その理由説明も含めて、極めて“ルイス・エンリケ的”だという印象を受けた。考えていることがよくわからず、本人にもあまり説明するつもりがなく、結果として閉鎖的で独善的に見えてしまう、という意味で――。

好調のJ.ナバスが選外に

 「スペイン国民は一人ひとりが代表監督だ」と言われ、招集リストは常に論争の種になるものだが、今回のリストには首を傾げる者が少なくない。招集者よりも招集外者の方が話題になっているせいで、大会へ向けての空気がいま一つ盛り上がっていない。

 24人の顔触れは以下の通り。

GK:ウナイ・シモン、デ・ヘア、ロベルト・サンチェス
DF:マルコス・ジョレンテ、ガジャ、ジョルディ・アルバ、パウ・トーレス、ラポルテ、エリック・ガルシア、ディエゴ・ジョレンテ、アスピリクエタ
MF:ブスケッツ、ロドリ、ペドリ、チアゴ、コケ、ファビアン
FW:ダニ・オルモ、オヤルサバル、ジェラール・モレノ、モラタ、フェラン、アダマ・トラオレ、サラビア……

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Profile

木村 浩嗣

編集者を経て94年にスペインへ。98年、99年と同国サッカー連盟の監督ライセンスを取得し少年チームを指導。06年の創刊時から務めた『footballista』編集長を15年7月に辞し、フリーに。17年にユース指導を休止する一方、映画関連の執筆に進出。グアルディオラ、イエロ、リージョ、パコ・へメス、ブトラゲーニョ、メンディリバル、セティエン、アベラルド、マルセリーノ、モンチ、エウセビオら一家言ある人へインタビュー経験多数。

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