昨年夏の橋本拳人に続き、この冬には齊藤未月がロシアプレミアリーグへの移籍を決断した。現在はともに負傷離脱中となっているが、両選手の現状を所属するチームの事情も踏まえて解説するとともに、ここにきてロシアプレミアリーグ移籍が増えている背景についても考察する。
2月26日、70日間のウィンターブレイクを経てロシアプレミアリーグが再開した。今季は開幕から日本代表MF橋本拳人がロストフに加入していたが、中断期間中に湘南ベルマーレからU-23日本代表MF齊藤未月がルビン・カザンに新たに加入。複数の日本人選手がロシアのトップリーグでプレーするのは本田圭佑(CSKAモスクワ)、松井大輔(トム・トムスク)、巻誠一郎(アムカル・ペルミ)が在籍した2010-11シーズン以来となる。
ただ、残念ながら再開後のリーグ戦のピッチ上に日本人選手2人の姿はなかった。橋本は日本代表の試合を終えたばかりの昨年11月、第15節ルビン戦で相手と接触した際に膝を故障。その後リハビリを続け、1月のスペイン合宿中に地元マルベジャFCとのテストマッチに出場したものの、膝の違和感を訴えて途中交代となった。現在も状態は万全ではなく、外国人枠8人の制限があるため登録メンバーから外れている。……
Profile
篠崎 直也
1976年、新潟県生まれ。大阪大学大学院でロシア芸術論を専攻し、現在は大阪大学、同志社大学で教鞭を執る。4年過ごした第2の故郷サンクトペテルブルクでゼニトの優勝を目にし辺境のサッカーの虜に。以後ロシア、ウクライナを中心に執筆・翻訳を手がけている。
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