昨夏VVVフェンローに加入したギリシャ代表FWギオルゴス・ギアクマキス。それまでは凡庸なキャリアを歩んでいたが、VVVではゴールを量産し、得点ランクのトップに立っている。彼はどのような経緯でVVVに加入し、何が要因となって大ブレイクを果たすに至ったのだろうか。
VVVフェンローのギリシャ代表FWギオルゴス・ギアクマキス(26歳)は、今季のオランダリーグにおける最大のセンセーションだ。第20節を終えた時点で記録したゴールは21。1月の6試合で11ゴールを荒稼ぎし、オランダリーグ1月最優秀選手に選ばれた。得点王争いでは2位ヘンク・フェールマン(ヘーレンフェーン/12ゴール)に9ゴールもの差を付けて独走態勢に入っている。
ギアクマキスのゴールは多彩に富んでいる。「まるでファン・バステンのようだ」と形容されたのが、エメン戦とズウォレ戦で決めた右足アウトフロントによるチップシュートだ。トラップからの左足ジャンピングボレーあり、豪快なオーバーヘッドあり、勇猛果敢なスライディングシュートあり、自らドリブルで切れ込んでのシュートあり――。彼のゴールは、鮮明に記憶に残るものが多い。
昨年末までは頭で決めたゴールがなかったため「ギアクマキスの欠点はヘディングだ」と指摘する声もあったが、第16節(1月13日)のデンハーグ戦で今季初のヘディングシュートを決めると、第19節(1月27日)のフィテッセ戦では4ゴールのうち3度もヘッドで得点した。……
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中田 徹
メキシコW杯のブラジル対フランスを超える試合を見たい、ボンボネーラの興奮を超える現場へ行きたい……。その気持ちが観戦、取材のモチベーション。どんな試合でも楽しそうにサッカーを見るオランダ人の姿に啓発され、中小クラブの取材にも力を注いでいる。
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