第3GKという立場で迎えたストラスブール3年目。川島永嗣は11月22日のリーグ1第11節から先発に復帰すると、1月24日時点で11戦連続出場。その間、19位(2勝8敗)に低迷していたチームは年明けの無失点3連勝を含む5勝3分3敗で15位まで浮上し、“新守護神”が復調の立役者となっている。これまで何度も逆境をはねのけてきた37歳は今、どのような心境で「自分の挑戦」を続けているのだろうか。1月中旬にZoomで収録したインタビューを前後編でお届けする。
【インタビュー前編】3番手から正GKへ「その犠牲心がチームに団結力をもたらす」はこちら
出場ゼロ、コロナ禍…辛抱の2年目
「常に挑戦していたいし、『自分にはできる』という気持ちもある」
――新型コロナウイルスの影響で、昨季はリーグ1が3月中旬に中断、4月末には打ち切りが決まる異例のシーズンでした。ロックダウン中はどう過ごされていましたか?
「チームトレーニングは週に2、3回ビデオでやっていました。事前にメニューを渡され、それに従ってみんなで一緒に。なので、お客さん用にしていた自宅の部屋をまるまる一室、トレーニングルームにしましたね。3月に中断になった後、最初の2週間くらいは休みになったのですが、その頃から個人練習はしていました」
――選手たちはこの事態をどのようにとらえていたのでしょうか?……
Profile
小川 由紀子
ブリティッシュロックに浸りたくて92年に渡英。96年より取材活動を始める。その年のEUROでイングランドが敗退したウェンブリーでの瞬間はいまだに胸が痛い思い出。その後パリに引っ越し、F1、自転車、バスケなどにも幅を広げつつ、フェロー諸島やブルネイ、マルタといった小国を中心に43カ国でサッカーを見て歩く。地味な話題に興味をそそられがちで、超遅咲きのジャズピアニストを志しているが、万年ビギナー。