サガン鳥栖が描く「AI×育成」の未来像
近年様々なシステムやサービスとして社会に普及しつつあるAI(人工知能)は、将棋やチェスでも活用が進んでおり、その波はスポーツの世界にも押し寄せている。サッカー界でもマンチェスター・シティを筆頭に世界中のクラブがこぞって導入を試みているが、いち早く育成現場での運用を発表したのは日本のサガン鳥栖だった。すでにユース年代で好成績を収めており、トップチームにも松岡大起らアカデミー出身者を多数輩出している鳥栖は、「育成型クラブ」への転換期にある。その歩みを加速させるべく、2018年1月から提携しているアヤックスに続き、今年5月にAI企業のLIGHTzとパートナー契約を締結した。名門のノウハウと最先端のテクノロジーの融合は、どのような化学反応を起こすのか。新プロジェクトを主導する3人へのインタビューを通じて、鳥栖が描く「AI×育成」の未来像に迫っていく。