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神戸に左利きCB、京都にまた2人…2025年J1・J2初参戦のブラジル人選手紹介

2025.01.13

サウダージの国からボア・ノイチ 〜芸術フットボールと現実の狭間で〜 #12

創造性豊かで美しいブラジルのフットボールに魅せられ、サンパウロへ渡って30年余り。多くの試合を観戦し、選手、監督にインタビューしてきた沢田啓明が、「王国」の今を伝える。

footballista誌から続くWEB月刊連載の第12回(通算190回)は、2025シーズンの新戦力としてJ1、J2クラブが獲得した主な初来日のブラジル人プレーヤーに注目し、それぞれの経歴や特徴を紹介したい(※記事内の情報は2025年1月10日時点)。

カエターノ、パトリック・ウィリアム、ジョアン・ペドロ、マテウス・ブエノ

 来月14日に開幕する33年目のJリーグに、今年も新たに数人のブラジル人選手が加わった。

 世界中のフットボールファンに名を知られているほどのスーパースターはいない。しかし、各クラブが慎重に吟味して獲得し、成績向上の起爆剤となり得る選手が目白押しだ。

 その筆頭が、ヴィッセル神戸にやってきた25歳のDFカエターノだろう。

 左利きで、CBと左SBをこなせる。CBとしては大柄ではないが、スピードがあり、相手の攻撃の意図を察知してシュートやクロスをブロックする能力が非常に高い。ジャンプ力があり、空中戦でも引けを取らない。足下の技術も確かで、攻撃の起点となれる。

フルネームは「João Victor Andrade Caetano」。背番号は「16」

 中堅クラブで経験を重ね、これまでブラジル1部リーグで47試合(1得点)、2部リーグで76試合(2得点)プレー。ただし、2023年から在籍した名門コリンチャンスではポジションを取り切れず、全大会を合わせて2023年は23試合、昨年は15試合の出場にとどまった。……

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Profile

沢田 啓明

1986年ワールドカップ・メキシコ大会を現地でフル観戦し、人生観が変わる。ブラジルのフットボールに魅せられて1986年末にサンパウロへ渡り、以来、ブラジルと南米のフットボールを見続けている。著書に『マラカナンの悲劇』(新潮社)、『情熱のブラジルサッカー』(平凡社新書)など。

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