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伊東純也と中村敬斗の愛しき仲間たち!スタッド・ランス来日をもっと楽しむ主要メンバー紹介

2024.07.21

おいしいフランスフット #6

1992年に渡欧し、パリを拠点にして25年余り。現地で取材を続けてきた小川由紀子が、多民族・多文化が融合するフランスらしい、その味わい豊かなサッカーの風景を綴る。

footballista誌から続くWEB月刊連載の第6回(通算164回)は、7月24日から11日間で4試合、ジャパンツアー2024に臨むスタッド・ランスの個性豊かな面々を紹介したい。

新監督はスリムでエレガントな41

 日本代表の伊東純也と中村敬斗が所属するフランス・リーグ1のスタッド・ランスがこの夏、日本でプレシーズンツアーを実施する。クラブにとっては、日本はおろかアジアも初という、一大イベントだ。

 チームは7月21日(日)に日本に向けて出発し、24日のジュビロ磐田戦を皮切りに、清水エスパルス戦(27日)、FC町田ゼルビア戦(31日)、ヴィッセル神戸戦(8月3日)と4試合を行う。

 普段なかなか彼らの試合を見る機会のない人たちにとっては、大エースの伊東、そして昨年から戦力に加わった中村の両選手はもちろん、彼らの愛しきチームメイトたちを身近に感じられる格好のチャンスだ。

 というわけで今回は、日本のファンの前に初見参するスタッド・ランスから、伊東、中村以外の主なメンバーを紹介したいと思う。

 まずは、昨シーズンの終盤に辞任したウィル・スティル監督(現RCランス)に代わって着任したルカ・エルスナー監督

 過去2年間はル・アーブルを率いていたスロベニア出身の指揮官は、現在41歳。8月2日に日本で42歳の誕生日を祝う。父親の故マルコ・エルスナー氏は「ユーゴスラビア史上最高の選手の1人」と言われた名DFで、日本でもお馴染み“ピクシー”ことドラガン・ストイコビッチ(現セルビア代表監督)とは、レッドスター(ツルベナ・ズベズダ)とユーゴスラビア代表で共闘した仲だ。

 ルカ少年は、父が晩年にプレーしたフランスのニースで育成を受け、ポジションも父と同じセンターバックだった。22歳で故郷スロベニアのクラブ、NKドムジャレでプロデビューした後は、オーストリアや中東のバーレーンでもプレー。スロベニア代表歴もある。

 30歳で指導者に転身し、古巣ドムジャレに戻って監督キャリアをスタート。その後はベルギーやキプロス島でも指揮を執っている。

 伊東純也がヘンクで年間最優秀ゴール賞とアシスト王を記録した2021-22シーズンには、同じベルギーリーグのスタンダール・リエージュで指揮官を務めていたから、エルスナー監督にとって伊東は、以前から大いに注目していた選手だった。

 そして一昨シーズンはフランス・リーグ2でル・アーブルを優勝&1部昇格に導き、リーグ2の年間最優秀監督に選ばれている。

 選手としても監督としてもいろいろな国で活動してきた彼は語学も堪能で、少年時代をニースで過ごしたためフランス語は母国語レベル。英語、イタリア語、ドイツ語も話せるそうだ。

 ヘアスタイルがいつもビシっと決まっていて、スリムでエレガントなエルスナー監督だが、現場ではなかなか厳しそうな雰囲気も漂わせている。「ハイテンポでアクティブなゲーム展開を好む」という新監督は、ピッチ上ではどんな熱い采配を見せてくれるだろうか。

安定感抜群のGKと攻撃意欲旺盛なDF

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Profile

小川 由紀子

ブリティッシュロックに浸りたくて92年に渡英。96年より取材活動を始める。その年のEUROでイングランドが敗退したウェンブリーでの瞬間はいまだに胸が痛い思い出。その後パリに引っ越し、F1、自転車、バスケなどにも幅を広げつつ、フェロー諸島やブルネイ、マルタといった小国を中心に43カ国でサッカーを見て歩く。地味な話題に興味をそそられがちで、超遅咲きのジャズピアニストを志しているが、万年ビギナー。

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