ゼルビア・チャレンジング・ストーリー 第13回
町田の名を全国へ、そして世界へ轟かせんとビジョンを掲げ邁進するFC町田ゼルビア。10年以上にわたりクラブを追い続け波瀾万丈の道のりを見届けてきた郡司聡が、その挑戦の記録を紡ぐ。
第13回では才能の片鱗を随所にのぞかせ、監督やチームメイトからも今後の成長に期待を寄せる声が上がる“大型ルーキー”望月ヘンリー海輝にスポットライトを当てる。
「おーー!!」
J1第19節アビスパ福岡戦、開始16分のワンプレーにスタジアムの観衆がどよめいた。
左サイドからのサイドチェンジを望月ヘンリー海輝が高い打点でのヘディングシュート。ゴールの枠は外れたが、そのシュートシーンの迫力に観衆は度肝を抜かれた。
身長192cmに手足の長いリーチ。国士舘大を経て、プロの門を叩いた大卒ルーキーのスケール感は、見る者に大きな期待を抱かせる。チームメイトの下田北斗が言う。
「(J1第18節)マリノス戦など最近は堂々とプレーしています。プロ1年目ではありますし、あとは彼がどうなりたいかですが、とてつもないポテンシャルがあるので、期待しています」
J1でその名を轟かせつつある望月の“ポテンシャル”とは――。J1初挑戦のハーフシーズンを振り返ることで潜在能力の全貌を浮き彫りにする。
脅威を与える驚異のポテンシャル
……
Profile
郡司 聡
編集者・ライター。広告代理店、編集プロダクション、エルゴラッソ編集部を経てフリーに。定点観測チームである浦和レッズとFC町田ゼルビアを中心に取材し、『エルゴラッソ』や『サッカーダイジェスト』などに寄稿。町田を中心としたWebマガジン『ゼルビアTimes』の編集長も務める。著書に『不屈のゼルビア』(スクワッド)。マイフェイバリットチームは1995年から96年途中までのベンゲル・グランパス。
関連記事
関連記事
2024.11.15