翌日更新! カタールW杯注目試合レビュー
これまでの不甲斐ないパフォーマンスで批判を浴びていたドゥムフリースが1ゴール2アシストの大活躍。“ドゥムフリースの夜”でアメリカを下したオランダがアルゼンチンとの準々決勝に駒を進めた。
20本のパスを繋ぎ先制点奪取
アメリカの猛攻が一息付いた8分31秒のことだった。CBフィルジル・ファン・ダイクのGKアンドリース・ノッペルトへのバックパスからオランダの長いポゼッションが始まった。自陣ペナルティエリアの中まで下がったフレンキー・デ・ヨングが8本目のパスを受けると、ロストのリスクを省みずアメリカのCFヘスス・フェレイラのマークを連続フェイントでかわしてから、パス・アンド・ゴーで右サイドへ駆けてポイントを作る。
この一連のF.デ・ヨングのプレーによって、オランダは攻撃のスイッチが入ってチームが連動。左サイドのデイリー・ブリントからCFメンフィス・デパイ→デイビィ・クラーセン→マルテン・デ・ローン→デパイ→コーディ・ガクポとショートパスが小気味よく繋がってアメリカの守備網を破ると、最後は右ウイングバックのデンゼル・ドゥムフリースの折り返しをデパイがダイレクトで蹴り込んでオランダが待望の先制ゴールを奪った。……
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中田 徹
メキシコW杯のブラジル対フランスを超える試合を見たい、ボンボネーラの興奮を超える現場へ行きたい……。その気持ちが観戦、取材のモチベーション。どんな試合でも楽しそうにサッカーを見るオランダ人の姿に啓発され、中小クラブの取材にも力を注いでいる。