翌日更新! カタールW杯注目試合レビュー
オランダはすでにグループステージ敗退が決まっていた開催国カタールを2-0で下し、グループステージを突破。選手たちの調子も少しずつ上向いている。
好調ガクポが3試合連続弾
A組の本命オランダが開催国カタールを2-0と危なげなく下し、大会前の目論見通り首位でグループステージを勝ち抜いた。立ち上がりから激しくカタールゴールを襲ったオランダは26分、メンフィス・デパイ、デイビィ・クラーセンとのトリプルコンビネーションからコーディ・ガクポがシュートを決めて先制。後半開始早々の49分にはデパイのシュートのこぼれ球にフレンキー・デ・ヨングが反応して追加点を奪った。
2点目が入ってからのオランダはMF、FWの主力選手をベンチに下げ、無理して攻めずに試合をコントロール。余力を残してグループステージを終えた。
昨年秋に3度目のオランダ代表監督に就いたルイ・ファン・ハールは「代表チームはリハビリセンターではない。肝心なのは選手のフォーム(調子)だ」と口癖のように繰り返している。28歳にしてクラブシーンで2部リーグを含めても50試合未満の出場経験しかない無名のアンドリース・ノッペルトに正GKを託しているのも、ヘーレンフェーンでの調子の良さをそのまま維持しているからだ。9月のUEFAネーションズリーグでレギュラーに大きく近づいたレンコ・パスフェールは、アヤックスでのパフォーマンス低下が影響した。……
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中田 徹
メキシコW杯のブラジル対フランスを超える試合を見たい、ボンボネーラの興奮を超える現場へ行きたい……。その気持ちが観戦、取材のモチベーション。どんな試合でも楽しそうにサッカーを見るオランダ人の姿に啓発され、中小クラブの取材にも力を注いでいる。