白井悠介とワールドカップ:推しクラブがあるしらいむのW杯の楽しみ方
私とワールドカップ #2
サッカーと出会う機会になったり、熱中するきっかけになったり。ワールドカップは、多くの人の人生に影響を与える。サッカー好きな著名人の方々に、ワールドカップの思い出や、来たるカタール大会の楽しみ方について語ってもらう。第2回は熱狂的なリバプールファンとして知られる白井悠介さん。推しクラブがある白井さんがどのようにW杯を楽しむのか、聞きました。
――まず、記憶に残っている最初のW杯はどの大会になりますか?
「1998年のフランス大会ですかね。ただ、印象に強く残っているのはやっぱり次の日韓大会です。僕は高校生の時でしたが、なんせ自国開催でしたから。一生に一度なんじゃないかというくらい歴史的なことでしたし、めちゃくちゃ盛り上がりました。1つちょっと悔いているのは、スタジアムに試合を観に行かなかったことですね」
――観に行くチャンスがあったんですか?
「いや、チャンスはなかったんですけど(笑)。行こうとしなかったことをですね。もったいなかったなって。せめて応募とかしておけば良かったなって」
――何か印象に残っている試合やシーンはありますか?
「やっぱり、日本のグループステージでの活躍はうれしかったですね。稲本(潤一)さんがブレイクして。あとは戸田(和幸)さんも印象に残っています」
――赤色のモヒカンで目立っていましたね。
「髪、赤くしてましたよね。懐かしいなぁ」
――以前の取材で、海外サッカーをしっかりと見始めたのは2005年のCLくらいからとおっしゃっていました。その話からすると、2002年大会の頃は日本を中心に応援されていたのでしょうか?
「そうですね。なので逆に、W杯で海外の選手を知るカンジだったかもしれないです。その当時もニュース番組のダイジェストを見たりニュースで情報を追ったりはしていたんですけど、プレーしている姿をTVでじっくり見る機会というのはなかなかなかったのですごくうれしかったですね。日本以外の試合もたくさん見て『こんな選手いるんだ』っていろんな選手を知るきっかけになりました。W杯ってそういう、きっかけになる大会だと思いますので」
――それ以降の大会は海外サッカーやリバプールにより興味を持つようになってから経験されているかと思いますが、特に印象に残っている大会やチームなどはありますか?
「2014年ブラジル大会ですね。ドイツが圧倒的で、オランダも強かったですよね。あの時のドイツは本当に手が付けられないくらい凄く強くて、僕はもうエジルの虜になりました。ゲッツェもブレイクしましたよね。W杯でブレイクして、ビッグクラブに移籍するというのもW杯の醍醐味だなと思います」
――2014年大会だと、コロンビア代表のハメス・ロドリゲスがまさにそうでしたね。
「そうハメス! あの時凄かったですよね。僕、あの時声優としてデビューして3年目くらいのまだまだ新人で、新人声優が集まってPR動画を撮れますっていう企画があって参加させてもらったんですけど、そのPR動画の中で『僕は声優界のハメス・ロドリゲスになります!』って言ってたことを思い出しました(笑)」
――そんなことが(笑)。
「言ってましたね、ウケ狙いだったんですけど(笑)。今になって考えたら、あの後彼はスルスルスルって落ちていっちゃうのでちょっと……ってカンジですけどね」
――現場にいる他の方ポカーンとしそうですけど(笑)、それくらいインパクトがあったということですね。
「すごく印象的でしたね」
――2014年大会に関して、他に印象に残っている選手やエピソードはありますか?
「2014年大会の時、事務所のメンバーで集まってスポーツバーに行って試合を観たんですけど、それがちょうどスアレス(ウルグアイ代表)が嚙みついた試合だったんです(笑)。彼はリバプール時代にも嚙んでたんで、サッカーにあんまり詳しくない周りの人に『スアレスは噛みつくから、よく見てて』って言ってたんですけど、そしたら本当に噛んじゃって(笑)」
――ジョークのつもりが現実になっちゃったわけですね(笑)。
「『ほらほら、噛んだ噛んだ!』って。あれは記憶に残ってますね。普段あんまりサッカーを見ない人だったり、興味はあるけどなかなか……って人にとっては、W杯っていい機会ですよね。地上波で放送されますし、今大会は配信でも見られるのでより気軽に見やすい環境になってますから、サッカーファンを増やすいい機会だと思います」
――今回のW杯を他の方と見る予定はあるんでしょうか?
「今のところはないかな。僕、基本的に試合は1人で見たいタイプで、他の人と一緒に見たのはその時くらいなんです。でももしかしたら、家族と一緒に見るタイミングがあったら見るかもしれないですし、声優仲間と見ることがあるかもしれません。
あとは、『どの国が優勝すると思う?』っていう予想は、W杯になると毎回ありますね。ラジオの共演者の方とかと盛り上がりますね。僕の中はW杯ならではかもしれません。やっぱり4年に一度って貴重ですし、それだけのビッグイベントですからね」
今大会の見どころ
―― それでは、ここからは今大会についてうかがいます。まず、注目しているチームはどこでしょうか?……
Profile
久保 佑一郎
1986年生まれ。愛媛県出身。友人の勧めで手に取った週刊footballistaに魅せられ、2010年南アフリカW杯後にアルバイトとして編集部の門を叩く。エディタースクールやライター歴はなく、footballistaで一から編集のイロハを学んだ。現在はweb副編集長を担当。