風間八宏の真・ユニット論 第9回
「ボールをトラップしたのに“止まっていない”」「止める、外すの目をそろえる」など独自の技術論を突き詰めた指導者として、日本で唯一無二の存在となっている風間八宏。彼の技術論は個人で完結しているわけではなく、人と人の意思の疎通や駆け引きがベースになっている。個人の技術解説でもなく、チームの戦術解説でもない、数人の集団で構成されるユニットの動きは、サッカー解説の盲点になっているのではないか――名手たちの隠れた凄みを、“局面を切り取る達人”が斬る!
第9回は、明治安田生命J1リーグ史上最強との呼び声高い2020シーズンの川崎フロンターレから、大島僚太&小林悠のユニットに迫る。風間氏の教え子でもある2人が示す“川崎サッカー”の凄みとは何か。
Pick up MATCH
2020.08.26
Vissel Kobe 2-2 Kawasaki Frontale|24|J1 LEAGUE
23′ Ryota Oshima
「決定」と「変更」の連続、そして大島僚太に“場所”はいらない
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Profile
竹中 玲央奈
“現場主義”を貫く1989年生まれのロンドン世代。大学在学時に風間八宏率いる筑波大学に魅せられ取材活動を開始。2012年から2016年までサッカー専門誌『エル・ゴラッソ 』で湘南と川崎Fを担当し、以後は大学サッカーを中心に中学、高校、女子と幅広い現場に足を運ぶ。㈱Link Sports スポーツデジタルマーケティング部部長。複数の自社メディアや外部スポーツコンテンツ・広告の制作にも携わる。愛するクラブはヴェルダー・ブレーメン。