戸田和幸×DAZN Jリーグ推進委員会が新たなレビューコンテンツの配信開始
サッカー解説者の戸田和幸氏が自身のYouTubeチャンネルで『J LEAGUE REVIEW』と題し、今シーズン開幕戦である横浜F・マリノス vs ガンバ大阪を解説する動画を公開した。本動画はDAZNから試合映像の提供を受け制作されたもので、約30分間の中でガンバ大阪の敵陣における守備など印象的な3シーンがピックアップされ紹介されている。これまでYouTubeでは作戦ボードとマグネットのみで解説を行ってきた戸田氏は権利を持つDAZNからの映像提供を「画期的な取組み」と語る。
Jリーグ推進委員会とは?
なぜDAZNは自社でもYouTubeチャンネルを持つにも関わらず外部チャンネルへの映像提供を行ったのか。DAZNで各webメディアとプロモーションを仕掛ける事業を担当するパブリッシャーパートナーシップ部部長の大島久之介氏はその理由をこう語る。
「普段より、DAZNに関わるコンテンツや、配信している競技自体の面白さ・興奮を発信するためメディアのみなさまと密に連携を取り活動しています。昨年よりDAZN独占コンテンツのプレミアリーグの盛り上げを考える『プレミアリーグ推進委員会』を発足し、活動してきました。その発展系としてJリーグに関する更なる盛り上げを考え、今年から各メディア様とインフルエンサーで組織される『Jリーグ推進委員会』を立ち上げました。戸田さんにも同委員会のメンバーとして参画頂いており、今回の映像提供も(Jリーグ推進委員会の)活動の一環として行っています。
戸田さんはご自身のYouTubeチャンネルを使って様々なクオリティの高い試合分析動画を配信されており、そこにDAZNの持つアセットが加わることでより魅力的なコンテンツになると考えたことがこの取組みの背景にあります。戸田さんのチャンネルをフォローされる方は欧州サッカーファンが多いと思いますが、そういった方にJリーグにも目を向けてもらうきっかけになればという狙いもあります」
「DAZN Jリーグ推進委員会」とは今シーズンDAZNを中心にサッカーメディア各社やサッカー解説者などを中心に会社の垣根を越えて組織された有識者コミュニティでJリーグへの興味関心の向上、Jリーグファン拡大を活動の目的としている。同委員会に参加する戸田氏は「この新しいチャレンジを通じて達成したい事はJリーグをもっと多くの人にという事はもちろんですが、Jリーグで行われているサッカーとはどんなものなのかを自分のサッカー理解をフルに活用して言語化し分かる形で伝えていくこと」と意欲的だ。
これまで戸田氏自身のチャンネル「SHIN_KAISETSU」では欧州サッカーを扱ってきたがその根底にあるのは「この国にサッカーをもっと」という強い欲求である。現役時代にヨーロッパでプレーした経験から「その国のサッカーを盛り上げるためには国内リーグの人気やレベル、認知度が大きな鍵を握っている」と考えている。
DAZNの映像を使った戸田氏の試合分析コンテンツ第2弾は現状未定ながら「ソーシャルメディア上でのオーディエンスのコメントを拝見しているとポジティブなご意見が多い。サッカーへの理解が深まることでよりサッカーを楽しんで頂けるはず」(大島氏)と手応えはまずまず。
戸田氏も「試合の振り返りはもちろんですが、可能であるならばその他にも映像を使いながら様々なプレーを解説し、サッカーそのものに対する理解を深められるようなものも制作してみたいと考えています」と今後を見据えている。
DAZN、各メディア、そして戸田氏をはじめとするインフルエンサーで組織されたJリーグ推進委員会がこの先どのようなアウトプットでJリーグを盛り上げるのか注目したい。
Photos: Getty Images, DAZN
Profile
玉利 剛一
1984年生まれ、大阪府出身。関西学院大学卒業後、スカパーJSAT株式会社入社。コンテンツプロモーションやJリーグオンデマンドアプリの開発・運用等を担当。その後、筑波大学大学院でスポーツ社会学領域の修士号を取得。2019年よりフットボリスタ編集部所属。ビジネス関連のテーマを中心に取材・執筆を行っている。サポーター目線をコンセプトとしたブログ「ロスタイムは7分です。」も運営。ツイッターID:@7additinaltime