4日に行われたフランス2部・リーグ2開幕節最後の1試合、ブレスト対クレルモンフットで、今季からクレルモンフットの監督に就任したコリーヌ・ディアクルがデビュー。試合には2-1で敗れ初陣を白星で飾ることはできなかったものの、フランス男子プロリーグの公式戦を指揮した初の女性監督としてその名を歴史に刻んだ。
選手として、フランス女子代表で歴代6位となる121試合に出場、主将も務めた40歳の指揮官率いるクレルモンフットは9分、カウンターから幸先良く先制に成功。リードを保ち前半を折り返した。しかし後半に入り51分にPKを与え追いつかれると、67分に逆転ゴールを奪われる。結局これが決勝点となり、初勝利、初の勝ち点獲得は次節以降に持ち越しとなった。
試合後、会見に臨んだディアクルは、「負けるのはいつだって気持ちの良いものじゃないわ」と切り出すと、「ただ、ブレストは良いプレーをした。一方で、失点の場面ではいくつかミスが出てしまったけれど、自分たちのプレーにも良いところはあった。これからに向けて良い兆候だと思う」と続けた。
さらに、「今日の私たちは、ボールを保持する手段を見出せなかった。それは(このチームの)弱点の一つ。ボールをうまく扱えず、できるはずの、すべきはずのゲームメイクができなかった。そうして、自らを危険にさらしてしまった」と、自チームのパフォーマンスを振り返っている。
昨シーズンを20チーム中14位で終えたクレルモンフットは、5月にカタールやイランの女子代表で監督を務めたエレーラ・コスタを招へい。フランスプロリーグ初の女性指揮官誕生として注目を集めた。ところが、36歳のポルトガル人指揮官は就任後わずか1カ月で辞任。それでも女性監督にこだわり、ディアクルを後任に選んでいた。
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