土屋雅史が見所を紹介!J1リーグ第32節&J2リーグ第40節プレビュー
佳境に差し掛かりつつある2022年シーズンのJリーグ。第32節のJ1リーグからは、今回も気になる選手のバックボーンに焦点を当てた3試合をピックアップ。第40節のJ2リーグからは、高校時代の同級生に“再会”の可能性がある1試合をご紹介したい。9月26日(月)に発売が開始されたスポーツくじ『WINNER』の予想購入の参考にして欲しい。
【J1リーグ】北海道コンサドーレ札幌×アビスパ福岡 予想:1-0
早くJ1残留を確定させたい11位の北海道コンサドーレ札幌と、残留争いの真っ只中にある16位のアビスパ福岡が対峙するゲームでは、アウェイチームの精神的支柱であり、絶対的なキャプテンの前寛之に注目が集まる。北海道出身の前はU-12からU-18まで札幌のアカデミーで育った“コンサっ子”。しかし、昇格したトップチームでは出場機会を得られず、タイのクラブでのプレーも経験した。その後、2018年から期限付き移籍で加入した水戸ホーリーホックへ、翌年に完全移籍を果たす。
ここからの台頭は目覚ましい。2シーズンに渡って水戸の主力として活躍すると、長谷部茂利監督とともに向かったアビスパ福岡でも、移籍初年度となった2020年シーズンから中盤のキーマンとして、J1昇格に大きく貢献。昨シーズンもチームで1人だけリーグ戦全試合出場を記録するなど、抜群の安定感を誇っている。そんな前にとって、今節は札幌ドームへの凱旋試合。これまで3度の“古巣対決”は1分け2敗とまだ勝利がなく、昨年のアウェイゲームも0-0のドロー決着。今回の一戦に3度目ならぬ『4度目の正直』を懸けている。前々節で9試合ぶりの白星を挙げた福岡は、しかし前節も再び敗戦。札幌はここ4戦負けなしと、上り調子でこのホームゲームに挑む。かつては自身も纏った赤黒のユニフォームと激突する、前のパフォーマンスから目が離せない。
【J1リーグ】浦和レッズ×サガン鳥栖 予想:2-2
中位脱出に向けてお互いに4試合ぶりの勝ち点3獲得を目指す、9位の浦和レッズと8位のサガン鳥栖がぶつかる90分間からは、同じ高校と大学で送った7年間で切磋琢磨し続けた2人の大卒ルーキー、浦和の宮本優太と鳥栖の菊地泰智にスポットを当てよう。彼らが選んだ高校は、千葉の名門として知られる流通経済大柏高校。キャプテンを務めるボランチの宮本がチームを引き締めれば、レフティの菊地は右サイドで攻撃にアクセントを加え、3年時にはインターハイで全国優勝を達成。選手権では惜しくも準優勝に終わったものの、確かな実力を有する両者は揃って流通経済大学に進学した。
曺貴裁・現京都サンガF.C.監督の指導も仰ぎながら、着々と4年間で成長を遂げていった彼らは、今シーズンからプロサッカー選手としての人生を歩み出す。大学で右サイドバックに転身した宮本は、ここまでJ1で14試合に出場。一方の菊地は25試合でプレーし、ここ2戦はスタメン起用されるなど存在感を高めつつある。今季1度目の対戦となった鳥栖ホームの第4節では、菊地がスタメン出場したのに対して、宮本はメンバー外。今節で2人が同時にピッチへ立てば、プロ入り後の初対戦となる。学生時代の思い出を胸に秘めた、彼らのマッチアップの実現に期待したい。
【J1リーグ】FC東京×湘南ベルマーレ 予想:1-0
自動降格圏と勝点2差の15位に付けている湘南ベルマーレが、ACL出場権を狙う6位のFC東京のホームへ乗り込むゲームでは、かつて青赤のユニフォームを汗に濡らし、味の素スタジアムを駆け回った米本拓司の凱旋に目を向けたい。高卒1年目からいきなりJ1リーグ戦28試合に出場し、FC東京の中核を担った米本は、Jリーグヤマザキナビスコカップ(現・JリーグYBCルヴァンカップ)の決勝でゴールを挙げると大会MVPも獲得。華々しいルーキーイヤーを送ることになる。
以降は3度もヒザの大ケガに見舞われるなど、負傷に苦しむ時期も長かったが、尊敬する浅利悟から受け継いだ7番を背負ってチームの中心で奮戦する姿は、FC東京のサポーターも忘れてはいないだろう。2019年からの3シーズンを名古屋グランパスで過ごし、今季からは湘南へ期限付き移籍。若い選手の多いチームを、中盤の位置で逞しく支えている。味スタのスタンドも彼の古巣に対する想いは十二分にわかっているはず。アウェイチームの選手紹介時にどういう光景が繰り広げられるのかも、1つのポイントとして気にしておきたい。
【J2リーグ】アルビレックス新潟×ベガルタ仙台 予想:2-0
とうとう5年ぶりのJ1復帰が目前に迫ってきた首位のアルビレックス新潟。プレーオフ進出を考えても負けられない6位・ベガルタ仙台との上位対決でも、高校の同級生がピッチ上で再会するかもしれない。新潟の高宇洋と仙台の真瀬拓海は市立船橋高校時代の同期。当時もそれぞれボランチと右サイドバックを任されていた2人は、スタメンの半分以上がのちにJリーガーとなるタレントが集い、攻守にまとまりのあるチームの中で重要なピースを託され、インターハイで夏の日本一に輝く。
高は高校卒業後にガンバ大阪でプロの道に足を踏み入れ、真瀬は阪南大学へ進学。奇しくも同じ大阪の地で新たなキャリアをスタートさせる。その後は高がレノファ山口FCを経て、新潟で不動の地位を築いてきた一方で、真瀬も特別指定選手だった大学4年時に仙台でJリーグデビューを飾ると、ルーキーイヤーだった昨シーズンも試合出場を重ねることで、ユアスタのサポーターから大きな拍手を浴びてきた。再び連敗を突き付けられた仙台に対し、前節で連勝こそ4で止まった新潟はそれでも悲願達成へ王手を懸けている。昇格を巡るビッグマッチで実現する可能性のある“同級生対決”も、是非気にしながら試合をチェックしてもらえれば幸いだ。
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※この記事は『日本スポーツ振興センター』の提供でお届けします。本記事は日本スポーツ振興センターから委託を受けて制作しており、日本スポーツ振興センターが内容の信憑性を保証するものではございません。
Photos: Getty Images
Profile
土屋 雅史
1979年8月18日生まれ。群馬県出身。群馬県立高崎高校3年時には全国総体でベスト8に入り、大会優秀選手に選出。2003年に株式会社ジェイ・スカイ・スポーツ(現ジェイ・スポーツ)へ入社。学生時代からヘビーな視聴者だった「Foot!」ではAD、ディレクター、プロデューサーとすべてを経験。2021年からフリーランスとして活動中。昔は現場、TV中継含めて年間1000試合ぐらい見ていたこともありました。サッカー大好き!