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フォーメーション分析:守備編#3[3バック]

2020.04.27

特集: 今、あらためて 「フォーメーション」を考える#7

静的な“フォーメーション”が意味をなさなくなっている現代サッカーにおいて、フォーメーションというものをどう理解すべきなのか。現状を踏まえて攻撃と守備、それぞれの局面における具体的なフォーメーションについて、その特徴と機能性を分析していきたい。

守備編のその3では、守備組織として4バックと大別される3バックの特徴を概説していく。

 現代サッカーにおけるフォーメーション論を取り扱うこの特集、守備編の最後は少しこれまでとは毛色が違う、3バックシステムについて触れていきたいと思う。総論でも述べたように、フォーメーションの分類の大きな出発点として、4バックか、3バックかが重要なファクターの1つになる。チーム全体の守備の屋台骨となるDFラインの人数が異なれば、チーム全体の守備の組織化の仕方も大きく異なるものになるためだ。そこで今回は、3バックシステムで考えられる2つの選手配置である、[5-4-1](=[3-4-2-1])と[5-3-2](=[3-1-4-2])について説明していきたいと思う。また、[5-3-2]の変形として[3-4-1-2]の守備や、純粋な3バックで行う守備についても最後に少し触れたい。……

今、あらためて 「フォーメーション」を考える

Profile

山口 遼

1995年11月23日、茨城県つくば市出身。東京大学工学部化学システム工学科中退。鹿島アントラーズつくばJY、鹿島アントラーズユースを経て、東京大学ア式蹴球部へ。2020年シーズンから同部監督および東京ユナイテッドFCコーチを兼任。2022年シーズンはY.S.C.C.セカンド監督、2023年シーズンからはエリース東京FC監督を務める。twitter: @ryo14afd