アルビレックス新潟は、2022シーズンのJ2で優勝し6年ぶりのJ1昇格を決めた。開幕から4試合こそ勝ち星に恵まれなかったものの、年間を通して常に安定した戦いを披露して5月以降は2位以下に落ちることはなかった。シーズン中一度も連敗がなかったという結果が、今季の新潟の安定感を物語っている。

 今季の新潟に安定感をもたらしたのが、松橋力蔵監督の手腕であることは疑いようがない。松橋監督の「全員が戦力」は建前ではなく、全試合にフル出場を果たしたのはGKの小島亨介のみで、その他のポジションは常に高いレベルでポジション争いが繰り広げられていた。誰が出てきても魅力的なスタイルが陰ることはなく、松橋監督が起用した選手がとにかく活躍する。

 クラブが積み上げてきたものに、松橋監督と寺川能人強化部長がもたらしたものは何だったのか。新潟の歴史を振り返りつつ、新潟が新しく築き上げた魅力的なサッカーの真髄に迫るべく本特集を実施する。選手の視点、フィジカルコーチの視点、あらゆる角度から掘り下げていく。

コンテンツラインナップ

▽12月23日掲載:野本桂子氏コラム
紆余曲折あった!魅力的な新潟スタイルができるまで 

▽12月24日掲載:藤原奏哉選手インタビュー/土屋雅史
J3から地道に積み上げてきた「自分らしさ」の結実

▽12月26日掲載:安野努氏フィジカルコーチインタビュー/野本桂子
影のMVP “やっさん” 新潟のパワーアップに欠かせなかったフィジコ

▽12月28日掲載:山口遼氏コラム
川崎や横浜FMを想起させる連係の秘訣は“選手の胸が合い続けていること”。新アルビスタイル徹底解剖

▽12月30日掲載:チケット担当白川直人氏インタビュー/池田タツ
4万人からの今 第40節3万3千人動員への道