戦術革命のカギは
トレーニングにあり!
神秘的なイワシの群れは――
○周囲の仲間と適度な距離を保つ
○進む方向、スピードを合わせる
○仲間がたくさんいる方向へ向かう
→単純な指令で成立している
「考えない」でプレーできる群れの秘密
ゲームモデルで読み解く新・観戦術のススメ
<目次>
はじめに
第1章 理論編
システム思考と複雑系。戦術的ピリオダイゼーションの思想
ビタミンCよりもピーマンを食べよう
システム思考の用語解説
複雑系のキーワード解説
戦術的ピリオダイゼーションの正体
「戦術的」は何を意味している?
大別すると、3つの要素で成立
サッカーはサッカーでしか上手くならない
個の力か、組織の機能性か?
Q&A形式まとめコーナー
第2章 理論編
ゲームモデル&プレー原則=自己組織化の触媒
イワシの群れを率いるのは誰?
ゲームモデルとは何か?
なぜゲームモデルが必要なのか?
自己組織化=サブシステムによる「非中央制御」
ゲームモデルの構成要素
局面の分割は「4局面」だけではない
AチームとBチームの仮想ゲームモデル
Q&A形式まとめコーナー
第3章 理論編
これを覚えると楽。トレーニングには公式がある
「考える」ではなく「無意識」の意味
ビジャヌエバが提唱する8つのトレーニング原則
1週間の負荷調整=モルフォサイクルの作り方
中長期のプランニング。プレシーズンとオンシーズンの違い
トレーニングメニューを決める9つの構成要素
複雑系で見る、コーチング・介入の6つのポイント
Q&A形式まとめコーナー
第4章 実践編
仮想ゲームモデルによるトレーニングメニュー実例集
従来の練習vs戦術的ピリオダイゼーション
堅守速攻のAチーム、縦に速いポゼッションのBチーム
プレシーズン初期のトレーニング実例
プレシーズン中期以降のトレーニング実例
オンシーズン―対戦相手を想定したトレーニング実例
第5章 実践編
ゲームモデルで読み解く新・観戦術のススメ
「再現性」とは結局何なのか?
「再現性」に必要な「自由度の調整」
なぜ日本代表にはゲームモデルがない?
ゲームモデル型チーム分析① 大分トリニータ
ゲームモデル型チーム分析② 横浜F・マリノス
非ゲームモデル型チーム分析 レアル・マドリー
「生態学的な」自己組織化のアプローチ
日本代表とレアル・マドリーの違い
ゲームモデルがないチームの“ゲームモデル化”も可能
ゲームモデル分析のケーススタディ#1 マンチェスター・シティ
ゲームモデル分析のケーススタディ#2 リバプール
おわりに
<著者プロフィール>
Ryo YAMAGUCHI
山口 遼
1995年11月23日、茨城県つくば市生まれ。鹿島アントラーズつくばJY、鹿島アントラーズユースを経て、東京大学ア式蹴球部へ。2018シーズンから指導者へ転身し、同部ヘッドコーチに就任。2020シーズンからは同部監督に昇格し、同時に関東サッカーリーグ1部の東京ユナイテッドのコーチを兼任する。戦術的ピリオダイゼーションを実践した指導法で注目を集める。
<書誌情報>
定価:1,760円(10%税込)
発行:ソル・メディア
発売日:2020年6月1日
仕様:四六判/並製/268頁
ISBN:978-4-905349-49-5
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