ポジショナルプレー、5レーン理論、可変システム…鎖国化する日本のままなら未来はない
海外サッカー専門誌『footballista』で圧倒的人気のセリエAコーチ、レナート・バルディが複雑化するサッカー理論を対話形式でわかりやすく解説。
「システム」から「シチュエーション」へ。「ポジション」から「タスク」へ。バルセロナ、バイエルン、マンチェスター・シティを通して異なる3カ国を改革したペップ・グアルディオラという伝道師の存在、ボーダーレス化&情報化時代という環境の変化……今欧州サッカーの最先端では、従来の常識が通用しない戦術のパラダイムシフトが起きている。「ポジショナルプレー」「5レーン理論」「可変システム」など、モダンサッカーの新たな戦術トレンドに興味を持たず、鎖国化する日本のままなら未来はない。世界に取り残されないためにすべてのサッカーファン&指導者、必読の書!
<目次>
イントロダクション――戦術パラダイムシフトの時代
第1章 ペップ・グアルディオラ研究
1-1 “ペップ・コード”を解読する
1-2 最新戦術のモデルケース、ペップ・シティ
1-3 ポジショナルプレーという未来のサッカー
第2章 モダンサッカーの最新トレンドを読み解く
2-1 チーム分析のフレームワーク
2-2 モダンサッカー、5つの戦術的キーワード
2-3 偽9番、偽SBの登場。ポジションの解釈が変わる
第3章 監督の仕事が変わる
3-1 監督の役割が変わる。「チーム・ミハイロビッチ」の実例
3-2 フィジカル+戦術+メンタル。統合型トレーニングの勃興
3-3 現場にアジャストされたデータ分析
第4章 ロシア・ワールドカップ展望
4-1 W杯の前哨戦。EURO2016の戦術的傾向
4-2 日本代表スカウティングレポート
エピローグ――サッカーおたくが世界を変える
あとがきにかえて――対話から生まれる、新たな発見と学び
日本の読者に感謝を込めて
<著者プロフィール>
レナート・バルディ
Renato Baldi
1978年生まれ、イタリア・カンパーニア州カーバ・デ・ティレーニ出身。地元のアマチュアクラブで育成コーチとしてキャリアをスタートし、セリエBのランチャーノ、バレーゼでカルミネ・ガウティエーリ監督のスタッフとして戦術分析を担当。ミハイロビッチがサンプドリア監督に就任した際にスタッフに加わり、ミラン、そしてトリノにも帯同。チームのパフォーマンスと対戦相手の分析を担った。
片野道郎
Michio Katano
1962年生まれ、宮城県仙台市出身。95年からイタリア・アレッサンドリア在住。ジャーナリスト・翻訳家として、ピッチ上の出来事にとどまらず、その背後にある社会・経済・文化にまで視野を広げて、カルチョの魅力と奥深さをディープかつ多角的に伝えている。主な著書に『チャンピオンズリーグの20年』、『それでも世界はサッカーとともに回り続ける』、共著に『アンチェロッティの戦術ノート』、『セットプレー最先端理論』など。
<書誌情報>
定価:1760円(10%税込)
発行:ソル・メディア
発売日:2018年6月4日
仕様:四六判/並製/304頁
ISBN:978-4-905349-37-0
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