元FCバルセロナ幹部が明かす、世界最強クラブの作り方
ビジネスの世界から欧州スポーツ界の巨大組織にマーケッターとして飛び込んだ筆者が体験し、得た教訓とは何だったか?華やかなスポーツの舞台裏で、「マネー」の獲得というゴールに必要なのは、ビジネスに正面から向きあうことだった。世界最強のサッカークラブと呼ばれるFCバルセロナを真に最強の組織に引き上げた、実際的マーケティング論を学ぶ最良の参考書。2012年スペインで発売され、サッカーファン、サッカー関係者の間で話題となった本書を、スペイン在住経験を持つ気鋭のサッカージャーナリスト小澤一郎が翻訳。
<目次>
PART 1:分析、戦略、ポジショニング
第1章 スポーツとビジネス
第2章 スポーツ・マーケティングとプロダクト
第3章 戦略、ポジショニング、ブランド
PART 2:メディア露出とクリティカル・マス
第4章 メディア露出
第5章 クリティカル・マスを求めて
PART 3:マーケティングの実際
第6章 ボンボネーラスタジアム
第7章 「チケット完売」の貼り紙を出す
第8章 スポンサーの権利あってこそのパラダイス
第9章 スポンサーシップを売る
第10章 肖像権、テレビ放映権、マーチャンダイジング
PART 4:インプリメンテーション:契約とその実行
第11章 弁護士としての一日
第12章 誠実さとスポンサーシップ
第13章 誇れるスポンサー
第14章 スポーツ・マーケッターの“バロンドール”
あとがき
訳者あとがき
<著者プロフィール>
エステベ・カルサーダ・マンゲス
Esteve CALZADA
1966年生まれ、スペイン/リェイダ出身。経済学の修士課程を修了後、バルセロナのビジネススクールESADEにおいてMBAを取得。米国のカリフォルニア大学バークレー校でマーケティングの国際研究の経験も持つ。2002年、FCバルセロナのマーケティング部門ディレクター就任をきっかけにスポーツビジネスの世界に入り、2007年までの在職期間でバルサを年商にして4億ユーロ超えのビッグクラブに成長させる。その後、2007年に自ら設立したPrime Time Sport社の代表取締役として、現在は英プレミアリーグ、マンチェスター・シティのシニア・アドバイザーも務める。また、FIFAの選手エージェントライセンスを保有し、エージェント業務にも携わる他、スペイン『MARCA』紙へのコラム寄稿、講演会やセミナーの講師、イベントの企画やコンテンツ提案など多岐にわたってスポーツビジネスを手がける。バルセロナ在住、一男一女の父。
著者オフィシャルサイト: www.estevecalzada.com
<訳者プロフィール>
小澤一郎
Ichiro Ozawa
1977年、京都市生まれ。早稲田大学卒。サッカージャーナリスト。スペイン在住5年を経て2010年に帰国。日本とスペインで育成年代の指導経験を持ち、指導者目線の戦術論やインタビューを得意とする。多数媒体に執筆する傍ら、サッカー関連のイベントやセミナー、ラジオやテレビ番組への出演も。主な著書に『サッカー日本代表の育て方』(朝日新聞出版)、『日本はバルサを超えられるか』(河出書房新社)、『サッカー選手の正しい売り方』(カンゼン)、『スペインサッカーの神髄』(サッカー小僧新書)など。
<書誌情報>
定価:1980円(10%税込)
発行:ソル・メディア
発売日:2013年7月3日
仕様:四六判/並製/360頁
ISBN:978-4-905349-12-9
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