あなたが信じているサッカーの常識は
すでに180度変わっている
× 監督の戦術をチームに植えつける
→ 選手間の創発現象からゲームモデルを作る
× 3つの優位性がポジショナルプレーの基本
→ さらに「関係的優位」「機能的優位」が重要
× 明確なゲームプランを立てて試合に臨む
→ 状況の変化に対応できる「適応力」を磨く
イタリア最注目の若手理論派が提唱する
新しいサッカーのパラダイム
目次
第1章
モダンサッカー3.0とは何か?
1-1 「1.0」はサッキ、「2.0」はグアルディオラ、そして「3.0」へ
1-2 モダンサッカー3.0の本質はトレーニングメソッド革命
1-3 育成での結果至上主義への疑問。運動学習と「個」を成長させるメソッド開発
第2章
創発的なゲームモデルとトレーニング運用
2-1 創発現象を導くシステム論的アプローチ
2-2 「観察」から言語化していくプレー原則とゲームモデル
2-3 「反復しない反復」を作り出す新しいトレーニングのオーガナイズ
2-4 トレーニングメソッド革命の旗手。ドイツのラップトップトレーナーたち
第3章
再解釈のためのフレームワークと用語の整理
3-1 サッカー用語の再定義。「情況」と「インタートランジション」
3-2 ポジショナルプレーの先にある「関係的優位」と「機能的優位」
3-3 「守備」の解像度を上げる。「ガードマン」と「プレッサー」の関係的優位
第4章
試合での適応力とは?「マイクロゲーム」を生きる術
4-1 「マイクロゲーム」で最強。レアル・マドリーが、なぜか勝つ理由
4-2 カタール2022のサプライズとなった森保ジャパンの革新性
<著者プロフィール>
アレッサンドロ・ビットリオ・フォルミサーノ
Alessandro Vittorio Formisano
ペルージャU-19監督。出身地のナポリ大学で学業の傍ら、地元のアマチュアクラブで育成コーチとして活動。2015年に24歳でカゼルターナ(セリエC)U-15監督としてプロキャリアをスタートする。翌年はベネベント(セリエB)で育成年代前期のメソッド責任者兼U-15監督となり、その後計4シーズン、U-16、U-17監督を歴任。2020年から現職。システム論、全体論的アプローチに基づく独自の理論とメソッドを構築し、指導現場で実践するだけでなく、ウェビナーなどで積極的に情報発信している。大学では法学、哲学、歴史学を学び、スポーツ科学で学位を取得。UEFA-Aライセンスを保持。
片野道郎
Michio Katano
1962年生まれ、宮城県仙台市出身。95年からイタリア・アレッサンドリア在住。ジャーナリスト・翻訳家として、ピッチ上の出来事にとどまらず、その背後にある社会・経済・文化にまで視野を広げて、カルチョの魅力と奥深さをディープかつ多角的に伝えている。主な著書に『チャンピオンズリーグ・クロニクル』、『それでも世界はサッカーとともに回り続ける』(いずれも河出書房新社)、共著に『モダンサッカーの教科書』シリーズ、『サッカー“ココロとカラダ”研究所』(いずれも小社刊)など。
<書誌情報>
定価:1,760円(10%税込)
発行:ソル・メディア
発売日:2023年7月28日
仕様:四六判/並製/280頁
ISBN:978-4-905349-71-6
※掲載内容は変更となる場合があります