バルサ・コンプレックス “ドリームチーム”から“FCメッシ”までの栄光と凋落
教祖クライフの哲学をカンテラまで
浸透させ、勝利と信念を同時に追求する
唯一無二のスタイルで一世を風靡したバルセロナ。
その美醜を戦術、育成、移籍から
文化、社会、政治まで
あますところなく解き明かす!
最高傑作メッシの影に隠れた
市民クラブゆえの愛憎劇と権力闘争、
放漫経営、理念喪失の危機……
“クライフイズム”が
もたらしたのは
成功だけではなかった――
著名記者サイモン・クーパーが
約30年におよぶ独自取材でバルサのリアルに迫る。
“メッシ後”を占う上でも必読の一冊!
<目次>
登場人物
バルセロナ用語集
表記について
第1部 大聖堂の裏側
序章 バルサに触れ、バルサを知る
第1章 「バルサの館」名士録
第2部 ザ・創造者
第2章 足で語った男
第3章 FCバルセロナ(教祖ヨハン・クライフ作)
第4章 サッカーの振付師
第5章 堕ちたクライフと砕けた夢
第3部 黄金期(2008〜2015)
第6章 身長不問の寄宿学校、アカデミー以上の存在
第7章 リオネル・メッシの摩訶不思議
第8章 ハイファッション(2008〜2012)
第4部 ザ・タレント
第9章 “タレント”とは
第10章 “絶対才人制”
第11章 タレントの日常
第12章 よく食べ、よく蹴り、よく眠る:タレントと出張シェフ
第5部 大聖堂の崩壊
第13章 移籍市場の悲喜劇
第14章 盗まれたマシア
第15章 クラブ以上の存在?
第16章 “FCメッシ”
終章 ジ・エンド?
謝辞(グラシアス)
訳者あとがき
参考文献
<著者プロフィール>
サイモン・クーパー
Simon Kuper
ベストセラー『Soccernomics』の共著者。ウィリアム・ヒル主催の年間スポーツ本大賞を受賞した処女作『サッカーの敵』(白水社)は、サッカー関連書籍の名著として広く知られる。かつては英国の『タイムズ』紙と『オブザーバー』紙でフットボールコラムを担当し、現在は英紙『フィナンシャル・タイムズ』のコラムニスト。
<訳者プロフィール>
山中 忍
Shinobu Yamanaka
1966年生まれ。青山学院大学卒。94年に渡欧し、駐在員からフリーライターに。第二の故郷である西ロンドンのチェルシーをはじめ、「サッカーの母国」におけるピッチ内外での関心事を、時には自らの言葉で、時には訳文として綴る。英国スポーツ記者協会およびフットボールライター協会会員。著者に『川口能活 証』(文藝春秋)、『勝ち続ける男モウリーニョ』(カンゼン)、訳書に『フットボールのない週末なんて』、『ルイス・スアレス自伝 理由』、『夢と失望のスリー・ライオンズ』、『ペップ・シティ』(ソル・メディア)など。
<書誌情報>
定価:2,200円(10%税込)
発行:ソル・メディア
発売日:2022年4月28日
仕様:四六判/並製/528頁
ISBN:978-4-905349-62-4
※掲載内容は変更となる場合があります