
ファマリカンFC。聞き慣れないクラブ名だ。それもそのはず、彼らは今季ポルトガル2部から1部へと昇格してきたばかり。そんなチームが第17節まで3位につけ、第20節を終えても6位(9勝5分6敗)に食い込んでいるのだから、誰もが「予想外」という言葉を使いたくなるのも無理はない。だが、この北部ミーニョ地方のクラブの躍進を「奇跡」の一言で片づけてはならない。そこには確固たるプロジェクトが存在するのだ。
実は、ファマリカンはポルトガル人スーパーエージェント、ジョルジュ・メンデスと特別な関係があり、その彼が2018年6月、イスラエルの大富豪イダン・オフェルにクラブ経営を持ちかけたのである。スペインのアトレティコ・マドリーの経営にも携わるオフェルはポルトガルリーグにも興味を示し出資を決意、2人の計画が稼働し始めた。結果はすぐに現れ、1年で昇格。昇格するや否や上位に進出。DFネウエン・ペレスのようなアルゼンチンの若き才能がプレーするのも2人がいればこそだ。小さな街の大きなプロジェクトには要注目である。

Photo: Getty Images


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市之瀬 敦
かつてポルトガルのサッカー記事の文章は質が高く、その詩的な美しさは著名な作家も絶賛したくらい。美しいサッカーの礎は美しい文章である、を信条に今日も原稿執筆に取り組んでいる(つもり)。成果が出ているかどうかは心もとないものの、ひたすら前進あるのみ。ポルトガル語世界の言語の変容や文化の多様性を研究する先生でもあります。
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