あのシーズンがあったから今がある
Jリーグの歴史を動かしてきた男たちの「心の声」
レギュラー獲得、代表入り、移籍、ケガ、監督との確執……サッカー選手にはポジティブな意味でもネガティブな意味でも、のちのキャリアに決定的な影響を及ぼした転機のシーズンがある。そんな一流Jリーガー19人の「黄金の1年」を徹底取材で解き明かす。人がもがき苦しみ自分の殻を破る時、そこには“感動的なドラマ”がある。
<目次>
2002年の佐藤寿人
「J2で出られない選手」が築いたストライカーとしての礎
2003年の阿部勇樹
恩師オシムと出会い、過ごした濃密な1年
2004年の田中隼磨
常勝チームで経験したプロフェッショナルの神髄
2005年の大久保嘉人
自信がかげり、プレーが変化した波乱万丈のスペイン時代
2005年の橋本英郎
「便利屋」を究めた男、プロキャリア20年の重み
2006年の青山敏弘
ミシャに見出され、怒られた幸せな時間
2006年の中村俊輔
セルティックでの幸福な日々と、少しの後悔
2007年の小笠原満男
オガサが変わって、鹿島も変わった
2007年の中村憲剛
代表デビュー、激変した環境の中で…
2007年の増嶋竜也
FC東京とU-22代表、2つの挫折と1つの決意
2008年の大谷秀和
23歳のキャプテン就任、金髪の若者が変わる時
2008年の太田宏介
底辺スタート、2人の恩人、そしてある言葉
2009年の今野泰幸
ボランチ失格の通達…センターバックをめぐる葛藤
2010年の森重真人
「年間ワーストプレーヤー」甘い自分との決別
2010年の鄭大世
失意のヨーロッパ挑戦、「人間ブルドーザー」の過去を捨てて
2011年の柏木陽介
運命の福岡戦、“奇跡の一撃”はなぜ生まれたのか?
2011年の槙野智章
ケルン2季目の葛藤、欧州挑戦の末に至った境地
2012年の川又堅碁
4年間ノーゴール、岡山で取り戻したストライカーの精神
2013年の岩政大樹
ベテランのレギュラー落ち、自分自身との孤独な戦い
付録年表
日本サッカー界の歴史/本編に登場するエピソード
<著者プロフィール>
飯尾篤史
Atsushi Iio
1975年生まれ、東京都出身。明治大学を卒業後、日本スポーツ企画出版社に勤務し、『週刊サッカーダイジェスト』の記者を務める。2012年からフリーランスに転身し、ワールドカップをはじめ、国内外のサッカーシーンを中心に精力的な取材活動を続けている。著書に『残心 Jリーガー中村憲剛の挑戦と挫折の1700日』、構成として岡崎慎司『未到 奇跡の一年』、城福浩『Jリーグサッカー監督 プロフェッショナルの思考法』などがある。
<書誌情報>
定価:1650円(10%税込)
発行:ソル・メディア
発行日:2018年1月25日
仕様:四六判/並製/280頁
ISBN:978-4-905349-36-5
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