6月に開幕を控えるEURO2024。欧州王者を決める大一番に向けて、勢いに乗っているチームがある。オーストリア代表だ。チームを率いるのは、あのラルフ・ラングニック。RBライプツィヒを中心としたRBグループにハイインテンシティなプレッシングサッカーを植え付け旋風を巻き起こした名将は、代表の舞台でも成功へと導いてみせるのか。オーストリアの戦術的特徴を、RBライプツィヒとの違いにも着目しながら分析する。
EURO2024予選でFグループ首位のベルギー代表と1ポイント差の2位で本戦出場を決めたオーストリア代表。2023年11月に行われたドイツ代表戦で勝利を収めた際のスターティングメンバーは、11人全員がブンデスリーガでのプレー経験を持つ選手で構成された。ダビド・アラバを筆頭にビッグクラブに在籍する選手も増えており、着実に力をつけている。
そして監督は、自らRBライプツィヒを率いるなど“RBのDNA”で一世を風靡したラルフ・ラングニックである。当然ながら、オーストリア代表のサッカーはRBライプツィヒと非常によく似たスタイルとなっており、まさに「ナショナルチーム版RBライプツィヒ」である。ラングニック就任当初こそ負けが込んだものの、直近14試合は11勝2分1敗と絶好調だ。……
Profile
とんとん
1993年生まれ、長野県在住。愛するクラブはボルシアMG。当時の監督ルシアン・ファブレのサッカーに魅了され戦術の奥深さの虜に。以降は海外の戦術文献を読み漁り知見を広げ、Twitter( @sabaku1132 )でアウトプット。最近開設した戦術分析ブログ~鳥の眼~では、ブンデスリーガや戦術的に強い特徴を持つチームを中心にマッチレビューや組織分析を行う、戦術分析ブロガー。
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