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上田綺世が語るゴールの極意。「成功体験を見直して言語化する」とは何か?

2024.02.15

テレビ朝日『報道ステーション』の番組内で内田篤人氏に上田綺世が語っていた「自身のゴールを繰り返し見直して言語化するところまで持っていく」とは何なのか? その真意を2月7日のKNVBカップ・AZ戦後に本人に直撃。詳細に説明してくれた「上田の思考法」は育成年代の若い選手たちにも参考になるものなので、ぜひ多くの人に読んでもらいたい。

 日本がベスト8でアジアカップを去ることになったのは残念だったが、5試合で4ゴールを決めた上田綺世の決定力は光った。上田の代表初ゴールは、昨年6月のエルサルバドル戦。それまで14試合ノーゴールが続き、ファンをやきもきさせたストライカーは、その1ゴールをきっかけに量産態勢に入り、10試合で11ゴールという荒稼ぎをしている。

 前所属のセルクル・ブルージュでもチームの得点頭として爆発した上田。しかし、現在所属するフェイエノールトではリーグ戦1ゴールにとどまっている。

 アジアカップ準々決勝、対イラン戦の4日後、2月7日のKNVBカップでフェイエノールトがAZを2-0で下してベスト4入りを果たした。この夜、12分間プレーした上田は「僕は普段、『クラブから代表に』という方向で考えています」と言った。鹿島アントラーズ、セルクル・ブルージュ、フェイエノールトといった高いレベルの環境に身を置くことで揉まれて成長して、今その力を代表チームで発揮している。

 一方で「セルクル・ブルージュの頃から『逆も意外とそうなのかな』という思いもあるんです」と言う。つまり『代表からクラブへ』という方向だ。日本代表で瞬く間に二桁ゴールを決めたことで得た自信をクラブに持ち帰ってプレーする流れである。

 「今、日本代表で得た成功体験を自分の刺激として、フェイエノールトでの活動でも活かしたい」

「失敗」ではなく「成功」を振り返る理由とは?

 上田の話を聞きながら、私はテレビ朝日『報道ステーション』の内田篤人氏と上田の対談を思い出していた。

 この番組で上田は「自身のゴールを繰り返し見直して言語化するところまで持っていく」といったニュアンスの話をしていた。自身のゴールへのフィーリングも大事だが、一度決めたゴールをパターンに落とし込むことで再現性を高め、所属クラブや代表での連続ゴールにつなげているのではないだろうか――。

 そんな問を投げかけると、上田がとても丁寧に解説してくれた。……

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フェイエノールト上田綺世

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中田 徹

メキシコW杯のブラジル対フランスを超える試合を見たい、ボンボネーラの興奮を超える現場へ行きたい……。その気持ちが観戦、取材のモチベーション。どんな試合でも楽しそうにサッカーを見るオランダ人の姿に啓発され、中小クラブの取材にも力を注いでいる。

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