デル・ピエロさんの意外な“ベストイレブン”に会場がどよめいた! 『プロサッカークラブをつくろう! ロード・トゥ・ワールド』“Owners’ Fest. 2023 Autumn with デル・ピエロ”イベントレポート
2023年9月18日(月・祝)、好評配信中のスポーツ育成シミュレーションゲーム『プロサッカークラブをつくろう! ロード・トゥ・ワールド (以下、「サカつくRTW」)』の「Owners’ Fest. 2023 Autumn with デル・ピエロ」が、セガ大崎本社9F(ジャーニーズキャンティーン+&BAR)にて開催された。
2022年7月の「オーナーズミーティング」、同年12月の「オーナーズフェス2022 WINTER」に続くオーナー参加型イベントとなった今回、目玉となったのがスペシャルゲストの元イタリア代表FWアレッサンドロ・デル・ピエロさんだ。
レジェンドが出演したのは、イベント第一部の「『サカつく!ロード・トゥ・ワールド』公式生放送」。ゲストにゲーム内で秘書も務める小嶋真子さん、酒井宏樹選手公認ものまね芸人でサカつくRTWの配信も行っているクロワッサン。さん、そして元日本代表DFの中澤佑二さんを迎え、MCにはフリーアナウンサーの若月弘一郎さんと豪華な顔ぶれが集い、宮﨑伸周プロデューサー、開発スタッフの中村優太さんも参加して配信がスタートした。
ゲームでの再現度に「感心」
参加者のみなさんが自己紹介を終えた後、満を持してデル・ピエロさんが登場。会場に集まった約50名のオーナーのみなさんから、割れんばかりの歓声と拍手が巻き起こる。中にはユベントスやイタリア代表のユニフォームを身に着けたり掲げたりする方もおり、現役引退から8年が経った今でもその人気は健在だ。
登壇したデル・ピエロさんは、イベントへの参加について聞かれ「終わってから話します(笑)」とジョークを飛ばした後、あらためて「日本とイタリアは距離があるのでなかなかこうしたイベントには出演できないのですが、こんなふうに大歓迎されている中でイベントに参加できることをとても喜ばしく思っています」と挨拶して、いよいよイベント本編へ。
最初の話題は、サカつくRTW内でのデル・ピエロさんについて。ゲームに実装されることについてどう思うかという質問にデル・ピエロさんは、「とてもうれしいです。引退して何年か経っていますが、こうして選手としてピッチに降ろしてくれるというのはうれしいですし、面白いですよね」と笑顔で回答。
ここで、宮﨑プロデューサーから開発秘話として、「全力でイケメンにしようとデザイナーと話し合って、監修に出す時には『ゲーム内で一番カッコ良く作ったので、お願いします!』と言って出しました」というエピソードが明かされた。
実際にゲーム内の自身の姿を見たデル・ピエロさんは、「髪型はだいぶ昔の感じがしますが(笑)、凄いと思いました。テクノロジーには疎いところがあってゲームはもっぱら遊ぶ側なのですが、これだけ似せられるということに感心しました」とコメント。
さらに、ゲーム内で動いている様子も視聴。2002年W杯メキシコ戦での起死回生の同点ゴールの場面を基に作られた特別演出を見て、「非常によく覚えています。あの時我われはピンチだったんですよね。そんな中で決めた同点ゴールでした。サッカーでは勝つことも大事ですが、ゴールを決める、この瞬間というのは私にとって非常に大きな喜びがあります」と当時を振り返るとともに、「ゴールを決めた後の表情も含めて、凄く上手に再現されていると思います」と太鼓判。これには、開発スタッフの中村さんも感激した様子だった。
的中した人ゼロ!? 驚きの11人
ここからは企画へ移り、最初のコーナーは「デル・ピエロが選ぶ!ベストイレブン!!」。サカつくRTWのゲームシステムにちなみ、デル・ピエロさんがオーナーになったらどんなチームを作るのか、選出した11人を発表していく。
1人目、GKに選ばれたのはレフ・ヤシン。1950~60年代にかけて活躍し、GKとして史上唯一バロンドールに輝いた名手ではあるが、予想外の選出だったのか会場からは驚きの声が漏れる。デル・ピエロさんは「私より前に活躍した選手も、できる限り選びたいと考えました。彼はサッカーにおける歴史的存在、アイコンであり、GKとして初めて世界中に名が知れた選手だと思うので選びました。以降のGKは、みなさん彼を目標にしていたと思います」と説明した。
お次はDFライン。メンバーは右からカフー、ガエターノ・シレア、フランコ・バレージ、ロベルト・カルロスの4人で、ここでも再びどよめきが起こる。「DFに限らず、どのポジションも選ぶのが非常に難しかった」と前置きしたうえで、「ここにはマルディーニもネスタも(ファビオ・)カンナバーロもいません。彼らはベンチということです。バレージとシレアは、ディフェンスのコンセプトを作ったような選手で選ばざるを得ない、素晴らしい選手なので選びました。ロベルト・カルロスとカフーは、対戦していて非常に嫌な選手だった、つまり優秀な選手だったので選びました」と語った。
続くMFは、ヨハン・クライフ、リオネル・メッシ、ディエゴ・マラドーナ! 中澤さんが思わず「メッシ真ん中!? 凄いな」と口にする超攻撃的な顔ぶれについて、デル・ピエロさんは「この3人を選ぶのは当然だと、みなさんおわかりいただけると思います。MFを3人選ぶとしてたら、この3人しかいません」と断言。「バランスを考えると、こうして3人を置くと凄いことになってしまうと思うかもしれません。それでもやはり、この3人にしました。前に進んでゴールを決める力がありますから」と理由を解説してくれた。
最後はFW。選ばれたのは、ペレ、ロナウド、そしてデル・ピエロ。自身を選んだのは「こういう素晴らしい選手たちと同じチームでプレイしたいと思っているわけですから」と語り、「ペレは3度のW杯で偉大な業績を残した選手ですし、ロナウドについては私がなにか説明する必要はないと思います」とコメント。
チームの感想を聞かれたクロワッサン。さんが、「これはもう地球選抜ですね」と舌を巻く究極の攻撃型メンバーとなった11人について、「あくまでもファンタジーのチームであるということは、みなさまにもご承知おきいただけていると思います。そのうえで、1試合ならすごくいい試合ができると思いますが、リーグ戦を戦い抜いていくとなると、全員が攻める選手ですからそこはどうなるかなというのが正直なところです」というデル・ピエロさんは、「今のサッカーは、10年前ともそれ以前とも違います。以前はよりフィジカルコンタクトが多く洗練されていませんでしたが、現在は技術的にも洗練されてゴールがたくさん見られ、見ていて面白くなっていると感じます。そうした全体的なことを考えると、このメンバーだとリーグ戦で戦うのは難しいです。ただ、メッシというのはいつでもどこでもプレイができる選手ですので、彼がいるというのが鍵になるかもしれません」と締め括った。
続く「質問コーナー」では、イベントに参加したオーナーのみなさんから募った質問やゲストのからの疑問にデル・ピエロさんが回答。「イタリア代表とユベントス以外で監督をするとしたら?」「プレッシャーに打ち勝つ方法は?」といった質問に、一つひとつ答えていった。
最後にゲーム内キャンペーン情報の紹介があり、エンディングへ。感想を「このような場に呼んでいただいたみなさんに感謝いたします。このように日本の友人のみなさんを前にしてお話をさせていただき、非常に楽しかったです。日本の方々は長年にわたり私を応援して、愛してくださっていますし、私も日本が大好きです。これからも何度も日本を訪れたいと思っています」と感謝を口にした後、「ゲームをプレイする際には、“正しい”選手を選んだいただきたいと思っています。あちら側というよりは、こちら側から選手を選んでほしいと思います(笑)」と、最後までユーモアも忘れないデル・ピエロさんだった。
配信されたのはここまでだったが、実は終了後に記念撮影の時間があり、参加されたオーナーのみなさんはこの日の想い出を形に残して、第一部が終了となった。
なお、この第一部の模様はYouTubeでアーカイブが視聴できる。ベストイレブン紹介の中ではデル・ピエロさんが幼少期に真似をした選手たちについて語っているほか、質問コーナーの内容が気になった方はぜひご覧になってほしい。
また、今回イベントに出演したデル・ピエロさんは現在、ゲーム内の「デル・ピエロ サカつくファンイベント出演記念 LEGEND SCOUT」にて入手することが可能だ。まだサカつくRTWをプレイしていない方も、ぜひこの機会にゲームを始めて、デル・ピエロさんが最高に輝くチームの編成にトライしてみてほしい。
App Store:
https://itunes.apple.com/jp/app/id1326707443
Google Play:
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.sega.sakatsukurtw
深まるオーナー同士の“繋がり”
第二部の「第3回オーナーズミーティング」では、恒例となっているじゃんけん大会や第3回オーナーズカップが開催。16名が覇を競ったオーナーズカップの決勝は第1回大会の優勝者「ジョリーロジャー㊙Exp.寺派」さんと「鳥取キングダム*塾長*」さんの対戦となり、1-0で勝利した「ジョリーロジャー㊙Exp.寺派」さんが優勝。準優勝に終わり連覇を逃した前回の雪辱を見事に果たした。
各コーナーも非常に盛り上がっていたが、この第二部で特に印象に残ったのが会場全体の和気藹々とした空気感。歓談の時間にはオーナーさん同士はもちろんのこと、ゲストのみなさんや宮﨑プロデューサーら開発陣とも気がねなく会話をして、ゲームに対する感想や要望をぶつける様子が会場のあちこちで見られた。
こうした雰囲気は過去2回のリアルイベントやSNSを通した交流によって培われたものであり、前回のオーナーズフェスで宮﨑プロデューサーが語っていた「コミュニティの強化」が、着実に実を結んでいることを強く感じさせるものだ。
ゲーム自体はもちろん、それ以外の部分にも楽しみ方が広がるサカつくRTWの世界が今後どのように進化していくのか、ますます期待が膨らむ一日だった。
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Profile
久保 佑一郎
1986年生まれ。愛媛県出身。友人の勧めで手に取った週刊footballistaに魅せられ、2010年南アフリカW杯後にアルバイトとして編集部の門を叩く。エディタースクールやライター歴はなく、footballistaで一から編集のイロハを学んだ。現在はweb副編集長を担当。