今季はブンデスリーガ第19節時点で10ゴールに到達し、ここまで公式戦28試合で14ゴール11アシスト。クラブ史上最年少17歳115日のトップチームデビューから約2年半、今やバイエルンの攻撃陣を牽引し、ワールドクラスの輝きを放っているのが、ジャマル・ムシアラ(Jamal Musiala)だ。2月26日に20歳の誕生日を迎えるドイツの至宝が、2010年から2019年まで過ごしたイングランド時代を含め、自身の軌跡を振り返ったブンデスリーガ公式サイトのインタビューを、DFL(ドイツサッカーリーグ機構)の協力を得てお届けする。
提供:DFL 翻訳:円賀貴子
僕はいつも自分を信じている
――初めてのワールドカップではドイツ代表(グループステージ敗退)の全3試合に先発出場した。自分のパフォーマンスにはどのくらい満足している?
「とても勉強になったし、ワールドカップというフィーリングは最高だったよ。僕の夢でもあったしね。思っていた通りにはならなかったけど、この経験をこれからのモチベーションにして、次の大会での教訓にしたい」
――今シーズンの数字は凄いよね。18試合で10ゴール7アシスト(ブンデスリーガ第19節終了時点)。バイエルンのトップスコアラーだ。自分でも驚いている? こんなに素晴らしい成績をどう評価している?
「いつでも自信はあるし、得点もアシストもできることはわかっている。ただ、できる限り効率よくそれができるように努力し続けなければならないんだ。チャンスがあったら、それをできるだけコンスタントに生かさなければならない」
――その自信はどこから来ているのかな?
「いつも自分にあったものなんだ。自分を信じているのだけど、それがどこから来るものなのかはよくわからない。いつも自分にあるもので、常にそれを持ち歩いてきた」
――そのプレースタイルだけど、君はもしかして今では珍しい最後のストリートフットボーラーなんじゃないだろうか? 自分のスタイルをどう形容する?
「僕が最後の一人なのかはわからない。他にもドリブルで相手に勝てる選手は大勢いるからね。僕はただピッチの上にいることを楽しんで、できるだけ自由にやるようにしているだけだ。ドリブルを仕掛けたり、チームが勝つための助けになることをやっているだけだよ」
――ドリブルなどのスキルにおいて、子供の頃、君のアイドルは誰だったのかな?
「メッシとネイマールのビデオをよく見ていたね。彼らがどのようにドリブルを仕掛けるか。いつも魅了されていたし、彼らのプレーを見るのはいつだって楽しい」
――君の攻撃的なプレーをこれほどまでに高めているものは何なのだろう?
「チームにはテクニックにすごく優れていて、ボールをゴールネットにまで入れてしまう選手がたくさんいる。みなが互いにすべてを合わせることができるし、よく理解し合っている。僕たちの攻撃が流れに乗って試合に入ると、多くのチャンスを創出し、可能な限り効率的にプレーできるんだ」
ベリンガムはアメージング、パワーフードはダンプリング
――ブンデスリーガで現在3位のドルトムントでは、君の友人であるジュード・ベリンガムが特に印象的だよね。君は彼をよく知っていると思うけど、彼のフットボーラーとしての強さは何だろう?……