カタールW杯から考察する代表チームの近未来
W杯を総括し、未来を考える。日本サッカーの進むべき道、列強各国の再出発
[特集]
戦術的な再現性か? 予測不可能な即興性か?
カタールW杯から考察する代表チームの近未来
ワールドカップの熱狂から早2カ月。早期終戦で「変化」を余儀なくされた“敗者”たちをはじめ、世界のサッカー界は目まぐるしい年末年始を送っていた。
各国は今大会の傾向やカタールで得た成果と課題をいかに検証し、見据えた次なる目標、3年後の次回W杯、さらにその先へ向けてどのような強化ビジョンを描いているのか。日本と世界の列強、それぞれの現在地と未来図に迫った。
カタールでの快進撃は「奇策」ではない
第二次森保ジャパンの進化を読む
INTERVIEW
影山雅永(JFAユース育成ダイレクター)
Japan’s Wayの発案者と考える、ポスト・カタールの日本サッカー
トレンドとスタンダードの狭間で触れなければならない選手の未来
W杯との向き合い方を指導者目線で考える
JFAフットボールカンファレンスから読み解く
W杯の舞台裏で起きていた日本と世界の高度化
INTERVIEW
アレッサンドロ・フォルミサーノ(ペルージャU‒19監督)
「反復の文化×バリアビリティ」が生んだ4種類のプレスの使い分け
イタリア新世代監督が見た日本代表の革新性
[対談] レナート・バルディ×片野道郎
戦術的な再現性は必要ないのか?
カタールW杯から深掘りする、代表チームの作り方
POST QATAR 2022:列強それぞれのリスタート
○アルゼンチン代表
汎用性と縦の動き――2019年の軌道修正が奏功
“メッシ後”見据えた10年プロジェクトは続く
○フランス代表
「潤沢な貯水槽」から“ハイブリッド”が続々
コピペしないデシャンの才覚、尽きぬワクワク
○クロアチア代表
モドリッチを“命綱”に成功サイクルを構築
実力主義の世代交代、移民の囲い込みも着々と
○モロッコ代表
大躍進の背景に国王陛下の鶴の一声で始動し
“現代表の育ての父”が尽力した育成改革あり
○ブラジル代表
外国人の大物はやはり…監督不在で2月へ
ネイマールも抜きの新チームを作るべき?
L’Ultimo Uomo
アルゼンチン対フランスは、なぜ我われが
サッカーを愛するかを思い出させてくれた
「崩し」をチームに浸透させる難しさ
W杯は戦術トレンドの中心ではなくなった
○ベルギー代表
惨敗を受けて新監督「タスクフォース」を発足
応募者100人超“不採用”後に浮上したのは…
○ポルトガル代表
史上初のスペイン人監督に対する疑念と希望
第一関門は「ロナウド」「コーチ」「システム」
○イタリア代表
サイクルは終わった…アッズーリ再建計画の行方
10代登用+ポスト育成年代の成長停滞に歯止めを
○イングランド代表
サウスゲイトは今なお“母国”に最適な監督だ
EURO準優勝以上に期待を抱かせた8強敗退
○オランダ代表
クーマン第2期は「オランダ派」で再び笑顔を
4バック回帰+フェイエノールト色で「変える」
○ドイツ代表
時代に逆行?フェラー“復帰”の狙いは
モダン化で失われた「魂」を取り戻す!
○スペイン代表
ルイス・エンリケ全否定のスピード内部昇格
掲げる「多様性」は、言うは易く行うは難し
INTERVIEW
シャビ・アロンソ(レバークーゼン監督)
W杯はサッカーの進化を見せてくれなかった
REGULARS
TACTICAL FRONTIER 進化型サッカー評論 ●結城康平
– アルゼンチンのメッシ・システムを支えた「新世代のBox to B ox」
戦術リストランテ ●西部謙司
– 人工的なブライトンという器と三笘薫の可能性
ドイツサッカー誌的フィールド ●ダニエル・テーベライト
– 相次ぐ懐疑の声…フェラー新ディレクターへの評判
ディープスロート 内部情報が語るレアル・マドリー ●ディエゴ・トーレス
– 会長命令で、密かに進むビニシウス売却計画
CALCIO おもてうら ●片野道郎
– ポスト・コロナの欧州サッカー最大の論点、「マッチカレンダー問題」を考察する
サッカーを笑え ●木村浩嗣
– 証言を3度覆して逮捕、収監。D.アウベスの誤算
連載コラム
ENGLAND ●山中 忍/FRANCE ●小川由紀子
NETHERLANDS ●中田 徹/RUSSIA ●篠崎直也
BRAZIL ●沢田啓明 /ARGENTINA ● Chizuru de Garcia