みなさん、あけましておめでとうございます。今年も人生の昇格を目指してがんばっていきましょう。
さて、新年と言えばサッカー選手のレアな所属先探しですよね。私は選手の意外な所属先を探すことが大好きなんです。もともと所属していたチームの事情、選手側の事情、代理人の思惑などが交錯したドラマが絡み合った末に生まれるのが、レアな所属先なんです。
昨年、Twitterで「#Jリーグきみそんなとこ所属してたっけ選手権」というタグを使ったところ、忘れかけていた所属先の情報がかなりの数寄せられました。
いろいろと見ていたところ、かなり面白かったので、ベストイレブン形式でやってみたいと思います。最近はベストイレブンばかり選出しているので、そろそろ世界ベストイレブンアンバサダーとして認定してもらいたいものですね。
適当に選んだら、やっぱりフォーメーションは定番の[2-5-3]となりました!!
GK 熊本 飯倉大樹(2006年)
横浜FMで長く活躍し、神戸でもしっかりとゴールマウスを守ったみんな大好き飯倉大樹です。実は横浜FM入団から2年目に、当時JFLだったロアッソ熊本に武者修行に出てるんですね。まったく知りませんでした。当時はロッソ熊本という名前でしたね。池谷友良さんが監督で、JFLに上がったばかりでしたが5位に食い込んでいます。レンタル組ながら、飯倉は28試合に出場して好成績に貢献していたようです。狙い過ぎるあまりにとんでもないパスを相手にプレゼントしてしまったり、ペナルティエリア内で相手を背負ってボールをキープするアグレッシブスタイルはこの時に学んだのでしょうか(たぶん違う)。当時の同僚はさすがに知っている選手が少ないですが、さすらいのゴールマシン高橋泰が鬼のように点を取っているのと、長くロアッソで活躍した福王忠世がいましたね。ちなみに、福王忠世のことを調べていたら父が能楽師であり、兄2人も能楽師という謎の情報を得てしまいましたので、新年会で披露する豆知識としてお使いください。
DF FC東京 駒野友一(2016年)
広島、磐田で活躍した後、私の記憶では福岡に移籍したことになっていたんですが、いったんFC東京が挟まれていることを完全に忘れていました。それもそのはず、ケガもあって出場はたった1試合、2016年の7月には福岡に移籍していたので、やむを得ない面もあると私の記憶に言い聞かせました。その後に福岡でかなり出場をしていたのもあって、まだまだ全然やれる状態だったと思うのですが、両SBをこなせる鉄板の徳永悠平が君臨し、左SBには後に日本代表入りする小川諒也が台頭してきていた上に、さらに室屋成までシーズン後半から出場していたので、とにかくタイミングが悪かったと言わざるを得ません。そもそも、この豊富なSB陣がいるのに、なんで獲ったの。そんな駒野も先ごろ引退を発表。タフな上下動と正確なクロスが武器の、日本の歴史に残るSBでしたね。お疲れさまでした。
DF 磐田 安田理大(2013年)
合計10クラブの所属を誇る流転のSB安田理大ですが、磐田にいたことを覚えている人は磐田サポ以外では少ないんじゃないでしょうか。G大阪で活躍した後に、オランダのフィテッセに移籍。3シーズン所属して日本に帰国した時に選んだのが、磐田でした。降格圏で苦しむチームへの、残り10試合での加入という異常な状況でしたが、それでもしっかりと出場機会を確保したのはさすが。結果的に磐田はJ2に降格してしまいますが、安田自身の力量は見せられたのではないでしょうか。この時以来、理由はわかりませんが、1年ごとに移籍を繰り返すジャーニーマンにクラスチェンジしています。今回のレア所属選手権でも、2018年新潟を選出するか、かなり迷いました。でも、ジャーニーマンができるってことは、実力があって、どんな戦術にも対応できる器用さがあればこそですよね。我がジェフユナイテッド千葉でもいつの間にかしっかりとポジションを確保していました。 昨年で引退ということで、お疲れさまでした。第2のキャリアもその適応能力の高さで頑張っていただきたいものです。
MF G大阪 鈴木雄斗(2019年)……
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tkq
世界ロングボール学会(WLBS)日本支部正会員。Jリーグの始まりとともに自我が芽生え、カントナキックとファウラーの薬物吸引パフォーマンスに魅了されて海外サッカーも見るように。たぶん前世でものすごく悪いことをしたので(魔女を10人くらい教会に引き渡したとか)、応援しているチームがJ2に約10年間幽閉されています。一晩パブで飲み明かした酔っ払いが明け方にレシートの裏に書いた詩のような文章を生み出そうと日々努力中です。【note】https://note.mu/tkq