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日本が誇る赤きサムライ、冨安健洋の献身。今回だけはCBに集中させていただきたく存じます

2022.11.23

W杯で見てほしい!推しクラブのイチオシ選手#7_アーセナル編

いよいよ開幕したカタールW杯。4年に一度の祭典をどのように満喫するかは人それぞれだが、普段特定のクラブを応援している人にとって、所属選手たちの活躍は楽しみの1つであろう。そこで、自らの推しクラブを持つ方々にW杯で注目してほしい“イチオシ選手”をピックアップしてもらい、その魅力を綴ってもらう。

第7弾はおなじみの“アーセナル教信者”さる☆グーナーさんが、クラブの運命を変えてくれた救世主、日本代表のDF冨安健洋を取り上げる。

 ついにこの時がやってきた。4年に一度のフットボールの祭典、FIFAワールドカップ。今大会は欧州シーズン真っ只中、W杯92年の歴史でも初の冬開催ということもあり、当然賛否両論(イングランドのクラブサポにおいてはほぼほぼ「否」一択)ではあるが、この大会を最終目標としてきた選手たちのことを思えば「乗るしかないこのビッグウェーブに!」というわけで、かくいう私も、4年に1度の非国民力を発揮しナショナリズムを爆発させる予定である。

 我がアーセナルからは10人の選手が本大会にエントリー。特に、欧州予選を無敗で勝ち上がった優勝候補の一角イングランドには、ウイングのブカヨ・サカをはじめ、GKアーロン・ラムズデイル、DFベン・ホワイトと3人もの主力がスカッド入りしている。

 これが夏の大会であれば手放しで喜べたであろうが、現在プレミアリーグの首位を走るアーセナルにとって1人でも欠けたら致命傷という今大会に限っては、ただただお祈りする回数だけが爆増しそうな予感。そんな中、一番祈りを捧げることになるであろう選手が「我らが冨神」こと日本代表DFの冨安健洋である。

 基本私はアーセナル一択。アーセナルというカルト教団に身を捧げながら、日々修行に勤しんでいるだけのカルト教信者である。しかし、そんな私が唯一アーセナル以外のチームに祈りを捧げる試合がある。それが4年に一度だけ心を解放する「サムライブルー」こと日本代表である。

 私はアーセナル信者である前に、実はこう見えて、しっかりと日本人である。海外に住んでいると「自分は何者か?」を突きつけられる場面に多々遭遇する。そのたびに「日本人で良かった」を実感し、「アーセナルさえなければ速攻日本に帰りたい」、そう思うタイプの人間なのである。

 そんなわけで、普段アーセナルのシャツにサカの7番を背負っている自分でも、「サカ、がんばれー!」と思うことはあっても、イングランドを応援することはない。私はただのアーセナル教信者なだけで、イングランドという国(正確にはイギリス)には一切の思い入れはなく、必然的に私の推しの国は日本代表であり、選手は、日本が誇る赤きサムライ、冨安健洋一択となる。

 とはいえ、前述したように、私は4年に一度の非国民である。アーセナルに来るまで冨安のことを一切知らなかった文字通りの「冨安新規 a.k.a. 冨新」であることを胸を張ってお伝えしておきたい。だからこそ、入団時から何の先入観もなく、純粋にアーセナルの新人選手という評価基準で見ることができたし、その後も現地サポ同様、冨安の一挙手一投足に魅了され、ため息とともに胸を撃ち抜かれた。それほど彼はクラブでも特別な存在なのである。

 以上のことを踏まえ、アーセナルにおける冨安の立ち位置や、森保監督への熱い願いを含め書き記してみたいと思う。

左SBでフル出場した24歳の日本代表が“エジプトの王をミイラ化”し、リバプールを3-2で撃破した10月9日のエミレーツ・スタジアムで

アーセナルの運命を変えた“Super Tom”

 冨安がアーセナルに入団したのは2021年、夏の移籍市場最終日だった。もともとは同じ北ロンドンのライバルチーム、トッテナムが「冨安に触手」と伝えられていたが、最終日まさかの方針転換、エメルソン・ロイヤルに心変わりしてくれたことで、アーセナルは漁夫の利を得る形で“救世主”冨安獲得に成功することとなる(この出来事は、アーセナルの運命を変えてくれたという意味で、初めてトッテナムに感謝の気持ちが芽生えた瞬間かもしれない)。

 それほど、アーセナルの守備、特に右SBの補強は急務だった。

 冨安加入前の戦績は3戦3敗。プレミアリーグ開幕から昇格組ブレントフォード戦の敗北をきっかけに、チェルシー、マンチェスター・シティと連敗を喫し、エティハド・スタジアムでは『You’re Going Down(降格さいなら〜♪)』のチャントが鳴り響くなど、8月末の時点で「勝ち点0」のクラブワーストで最下位。恒例の「Arteta Out」が本腰を入れてTwitterのトレンドを賑わせていた。

 「点が取れない」以上に「守り切れない」。シティ戦では5ゴールを献上するなど、他チームと比べてインテンシティが見劣りする守備の改善は急務だった。そんな中、この窮地を救ってくれた一人が冨安だった。……

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アーセナルカタールW杯冨安健洋日本代表

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さる☆グーナー

ノースロンドン在住、アーセナルのせいで帰国できなくなった非国民。アーセナル出家信者。ダイエットにも役立つかもしれない8割妄想2割ガセのエアブログほぼ毎日更新中『Arsenal 猿のプレミアライフ』♪底辺ユーチューバーもやってるよ!『Arsenalさるチャンネル』。

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