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決戦直前の悪目立ち…モンテレイサポーターがUAEのバーで大暴れ

2022.02.06

 FIFAクラブワールドカップ2021がUAEで開幕した。2月3日のプレーオフでは、開催国枠のアル・ジャジーラがオセアニア地区代表のASピレー(タヒチ)を4-1で破った。

 そして2月5日の準々決勝では、モンテレイ(メキシコ)とアル・アハリ(エジプト)という、この大会ではお馴染みのチーム同士の対戦が実現。コロナ禍にありながら両チームのサポーターが数多く、スタジアムを訪れ、熱狂的な雰囲気の中で試合が行われたのだが、試合前にモンテレイのサポーターが話題を振りまいてしまった。

UAEにも大勢のファンが

 モンテレイのクラブW杯出場は今大会で5度目。過去に日本で開催された大会のうち、2011年、2012年には2大会連続で出場し、2012年は3位に入っている。紺色と白の縦じまのユニフォームを覚えている方もいるのではないだろうか。

 今回のチームにはリーベルプレートやアトレティコ・マドリーでもプレーしたマティアス・クラネビッテルやアルゼンチンからメキシコに帰化したロヘリオ・フネス・モリ、コスタリカ代表のジョエル・キャンベルなどが所属している。率いるのは元日本代表監督のハビエル・アギーレだ。

 メキシコのファンは国際大会になると大挙して開催地を訪れ、熱狂的な応援を繰り広げるのが通例となっている。この大会に向けても多くのサポーターが開催地アブダビに渡ったようで、アル・アハリ戦ではスタンドの一角を占め、チャントを歌い続けていた。

 そんなモンテレイのサポーターが試合の数時間前に“場外乱闘”を演じてしまった。バーと思しき場所でサポーター同士の口論が殴り合いの喧嘩に発展し、その様子を撮影した動画がSNS上で拡散してしまったのである。

殴って追いかけ、物が散乱…

 UAEはイスラム教国だが、アブダビ首長国では21歳以上の飲酒が認められており、自宅などのプライベート空間か、バーやクラブ、ホテル内の施設など許可を受けた場所でお酒を飲むことができる。

 今回、拡散された映像では、バーにモンテレイのユニフォームやジャージを着た大勢のサポーターが集まる中で口論が発生、やがて揉み合いとなり、仲介に入る人もいたものの、一方が他方を殴打し、テーブルが倒れて物が散乱、殴られた方が外に逃げ、殴った方がそれを追いかけ、警備員が介入する様子までが捉えられていた。

 メキシコ国内のウェブメディア『mediotiempo』は当該の動画とともにこの一件を報じ、「当局による拘束者がいるかどうかは現時点では不明」としている。

 なお、肝心の試合はアル・アハリが1-0で勝利し準決勝進出。敗れたモンテレイは5位決定戦に回ることとなった。


Photo: Getty Images

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アル・アハリハビエル・アギーレモンテレイ

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池田 敏明

長野県生まれ、埼玉県育ち。大学院でインカ帝国史を研究し、博士前期課程修了後に海外サッカー専門誌の編集者に。その後、独立してフリーランスのライター、エディター、スペイン語の翻訳家等として活動し、現在に至る。

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