インテルを3冠に導いた2010年以来、セリエAに帰還したジョゼ・モウリーニョが、敵将として古巣と初対決。12月4日にスタディオ・オリンピコで行われた第16節の注目マッチ、ローマ対インテルはアウェイチームが前半の3ゴールで圧勝した。これでリーグ戦4連勝&8戦無敗で2位浮上のインテルに対し、2連敗&6戦4敗で7位転落のローマ。ショッキングな完敗の背景、厳しいチームの現状について、そのモウリーニョ時代からインテルと“我が英雄”を追い続ける白面(@Hakumen9b)さんが考察する。
11年ぶりの邂逅だった。
イタリアサッカー史上、欧州CLを含む国内外3冠を達成した(09-10シーズン)唯一のクラブ、インテル。当時チームを率いていたのが、現ローマ指揮官、ジョゼ・モウリーニョ(以下ジョゼと記す)その人である。
恩人という言葉すら適当ではない。英雄、もしくは伝説とも言うべき存在との再会が実現する日。自分にとって「ローマvsインテル」は、単なるビッグクラブ同士の対決という枠に留まらない、多分にノスタルジックで、ナーバスな一戦だった。
11年ぶりにカルチョの地で見る彼は、歳こそ重ねているものの、昔と変わらぬ姿でベンチ前に立っていた。しかし同時に、変われぬあり方のまま、指揮を執り続ける姿も目にすることになる。
ローマ 0-3 インテル。ショッキングなこの結果は、いかにしてたどり着いたものだったか。
“モウリーニョ攻略法”をただただ遂行したインテル
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Profile
白面
集団心理とか、意思決定のノウハウ研究とかしています。昔はコミケで「長友志」とか出してました。インテルの長所も短所も愛でて13年、今のノルマは家探しです。
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2024.04.27