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京都の“アクセル”になった荻原拓也、曺貴裁との幸せの出会いとこれから

2021.11.18

レンタル選手の現在地#1

毎シーズン、多くの若手選手がレンタル移籍で所属元クラブを離れ、将来の開花を見据えて研鑽を積んでいる。レンタル先のクラブのファンはもちろん、レンタル元クラブのファンにとっても動向が気になる未来のスター候補の現状にスポットライトを当てる。

 荻原拓也、21歳。

 J1昇格へ邁進する京都サンガの左サイドには、アクセル全開で相手をぶっちぎる金髪ヘアの荻原拓也が躍動している。プロ生活4シーズン目で初めて開幕スタメンの座を獲得すると、左SBのレギュラーに定着。第39節終了時で欠場した試合は、連戦によるターンオーバーを採用した第25節松本山雅戦と、軽い負傷により出場を回避した第34節ザスパクサツ群馬戦の2試合のみ。今季からチームを率いる曺貴裁監督の下、昇格戦線を快走するチームの左サイドを支えている。

 埼玉県川越市出身で中学から浦和レッズの下部組織に在籍し、トップ昇格を果たした初年度のルヴァンカップ初戦でいきなり2ゴールを叩き込む衝撃デビューを覚えている人もいるだろう。だが、その後はビッグクラブで出場機会をつかむ難しさに直面する。攻撃力を買われて1列前のサイドハーフで起用されたりしながら、初年度はリーグ戦とカップ戦合わせて17試合に出場したが、2年目は7試合にとどまった。3年目も状況が変わらない中、夏にJ2のアルビレックス新潟へ期限付き移籍。そして今季から京都へ期限付き移籍で加わり、冒頭で紹介した活躍へと続いている。

プレーもメンタリティも攻撃的

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J2リーグレンタル移籍浦和レッズ荻原拓也

Profile

雨堤 俊祐

京都府出身。生まれ育った地元・京都を中心に、Jリーグから育成年代まで幅広く取材を行うサッカーライター。サッカー専門紙『EL GOLAZO』で2005年から京都サンガF.C.の担当記者として活動。その他、サッカー専門誌などでも執筆している。J-COMの「FOOT STLYE 京都」にもコメンテーターとして出演中。

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