BOOK

シン・フォーメーション論

2021.07.23

“数字の羅列”の先にある深渕

現代サッカーに適応した新しいフォーメーション論

・「ゲーム」としてのサッカーの解釈とは?
・なぜ多くのチームが4-4-2を選ぶのか?
・ 現代サッカーが持つ「動的な配置構造」とは?

<特別対談>
吉田達磨(シンガポール代表監督)
五百蔵容(サッカー分析家/シナリオライター)

<目次>

はじめに

第1章 サッカーとはゲームである
――ゲームデザインから解き明かすサッカーのゲーム構造

サッカーとは何なのか?/ゲームに強い人と弱い人/戦争に「ハマる」人々/サッカー、ラグビー、チェス、将棋、戦争/サッカーとはどのようなスポーツか?

第2章 ゲーム構造から導くサッカー配置論の基礎
――なぜ多くの人が4-4-2を選ぶのか

サッカーの要素とゲーム構造/ゲームメカニクスの分析/親目標と子目標:ゴールとフィードバックの階層性/スペースと選択肢の価値の分布/ラグビーのオフサイドルールと守備陣形/サッカーはなぜ3ラインで守備をするのが主流なのか/オフサイドルールを利用するとゾーンDFが主流になる理由/なぜ4-4-2がフォーメーションの基礎になるのか?

第3章 フォーメーション解釈の新フレームワーク
――ネットワーク科学から見る「動的な配置構造」

動的な配置構造を「客観的に」解釈する/4-1-4-1という状態は本当に存在するのか?/ネットワーク科学の視点から見る動的な配置構造/守備のネットワークと弱い繋がり・強い繋がり/攻撃のポジションチェンジネットワークと2部グラフ・3部グラフ/マンチェスター・シティの移動ネットワーク/実際の配置とは、実際のダイナミクスとは何なのか?

対談1 五百蔵容(サッカー分析家/シナリオライター)
サッカーという「ゲーム」を考える

第4章 シン・フォーメーション分析:守備編
総論/4-4-2/4-1-4-1/5バック

第5章 シン・フォーメーション分析:攻撃編
総論/5レーン/3レーン以下/4レーン

対談2 吉田達磨(シンガポール代表監督)
現場ではフォーメーションとどのように向き合っているのか

おわりに

参考文献

<著者プロフィール>

山口 遼
Ryo Yamaguchi

1995年11月23日、茨城県つくば市生まれ。鹿島アントラーズつくばJY、鹿島アントラーズユースを経て、東京大学ア式蹴球部へ。2018シーズンから指導者へ転身し、同部ヘッドコーチに就任。2020シーズンには同部監督と関東サッカーリーグ1部・東京ユナイテッドのコーチを兼任した。戦術的ピリオダイゼーションを実践した指導法で注目を集め、2020年に初の著書『「戦術脳」を鍛える最先端トレーニングの教科書 欧州サッカーの新機軸「戦術的ピリオダイゼーション」実践編』(小社刊)を上梓している。

<書誌情報>

定価:1,870円(10%税込)
発行:ソル・メディア
発売日:2021年8月2日
仕様:四六判/並製/336頁
ISBN:978-4-905349-58-7

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