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ナーゲルスマンの周到なバイエルン対策実らず…「25分に流れが変わった」ブンデス首位決戦を分析

2021.04.07

今季ブンデスのマイスターシャーレ争いを占う大一番となった、RBライプツィヒ対バイエルンの頂上決戦。アウェイのバイエルンが0-1で制し9連覇へ大きく前進することとなった一戦のピッチ上で何が起こっていたのかを分析する。

 フットボールの試合というのは、時に「スタッツ」と「結果」が矛盾する名勝負がある。4月3日のRBライプツィヒ対バイエルンの首位攻防戦がまさにそうだった。

 ボール支配率はライプツィヒ「54%」に対してバイエルン「46%」。シュート数「14本」対「9本」、CK「8本」対「4本」、チーム走行距離「120km」対「118km」。両者の対決において、ボール支配率でRBライプツィヒが上回るのは初めてのことだ。

 にもかかわらず、勝者になったのはバイエルンだった。RBライプツィヒは0-1で敗れ、勝ち点差を7に広げられてしまった。今季のブンデスリーガの優勝はほぼバイエルンに決まったと言っていい。

 試合後、ユリアン・ナーゲルスマン監督は決定力不足を敗因に挙げた。

 「僕たちは相手よりも良いパフォーマンスを見せた。だがシュートのクオリティに差があり、それがスコアの差となった。もし年間15、16、17点取れるストライカーがうちにいれば、今日は負けなかっただろう」

 RBライプツィヒは昨季エースだったティモ・ベルナー(現チェルシー)とパトリック・シック(現レバークーゼン)が去った穴をいまだに埋められず、エミール・フォシュベリを前線に置く「偽9番」システムで代用してきたが、CL王者相手にはごまかし切れなかった。もし真のストライカーがいれば、違った展開になったかもしれない。

 だが、果たして敗因はそれだけだろうか?

15分間は短過ぎた

……

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RBライプツィヒバイエルンレビュー

Profile

木崎 伸也

1975年1月3日、東京都出身。 02年W杯後、オランダ・ドイツで活動し、日本人選手を中心に欧州サッカーを取材した。現在は帰国し、Numberのほか、雑誌・新聞等に数多く寄稿している。

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