エバートンのDFメイソン・ホルゲートとMFアンドレ・ゴメスが、英国の放送局『Sky Sports』の番組でファンからの様々な質問に答えた。
“鳩ダンス”は不評
同番組の「TRUE or FALSE(〇か×)」というコーナーは、ピッチ内外に関するユニークな質問に〇か×で答えるもので、例えばダンスがうまい選手についてなど、フットボールとは無関係な質問も多い。
実際に「一番ダンスがうまいのはリシャーリソン?」という質問を受けた2人は、そろって「×」の札を掲げた。ゴール後に“鳩ダンス”を踊ることで知られるリシャーリソンだが、2人によると最もダンスがうまいのはブラジル代表ストライカーではなく、コロンビア代表DFジェリー・ミナだという。
“鳩ダンス”についてホルゲートは「面白いけど、ダンスの技術とは無関係」と厳しく指摘し、「リシャーリソンはチームで10位以内にも入らない」とバッサリと切り捨てた。
昨年ミナとリシャーリソンは、エバートンの地元の学校を訪れて子供たちにダンスを教えたことがあるが、確かにその時のダンスを見ると、ミナに軍配が上がるだろう。
次に「一番オシャレなのはドミニク・カルバート・ルーウィン?」という質問にも二人そろって「×」の札を挙げた。カルバート・ルーウィンはオシャレな服を着こなした写真を自身のインスタグラムに頻繁にアップしているのだが、ホルゲートは「僕の趣味には合わない」と否定し、アレックス・イウォビを“オシャレ番長”に選んだ。
さらに「トム・デイビスは最高のDJ」という問いにも「×」の札が2本挙がった。デイビスは音楽通だが、控え室で音楽をかける時は「歌詞のない曲など変な音楽をかける」という。
では、最も音楽の趣味が悪い選手は誰だろうか? アンドレ・ゴメスは「リシャーリソン」の名前を挙げた。理由は、彼が一度だけ控え室の“DJ”を担当した際にホームで負けたからだという。
エバートンはイケメンぞろい?
一方で、2人がそろって「〇」の札を挙げた質問もある。それは「プレミアリーグで最もハンサムな選手がそろっているのはエバートン?」というちょっとナルシストな質問だった。
では、そんなチームの中で一番ハンサムな選手は誰なのか? 「どうだろうね。候補はたくさんいる」とホルゲート。「好みのタイプは人それぞれだと思うけど、必ず皆さんの好きなタイプがそろっている。だからエバートンが一番なのさ!」
「プレミアリーグで最高の髭はアンドレ・ゴメス?」という問いに、ホルゲートは真っ先に「〇」を挙げた。ウォルバーハンプトンのヌーノ監督も立派な髭を生やしているが「少し白髪が混ざっている」とホルゲートは指摘。それについてアンドレ・ゴメス本人は「彼はバレンシア時代の僕の監督だから、何も言えないよ」とコメントを控えた。
エバートンのカルロ・アンチェロッティ監督に関する質問も届いており、それは「彼が世界一クールな男?」というもの。アンチェロッティ監督は、5-4という打ち合いを制した2月のFAカップのトッテナム戦で、延長戦に決勝点を決めた際に眉一つ動かさず紅茶を飲んでいたことで「超クール」と話題になった。
しかしこの質問に対してホルゲートとアンドレ・ゴメスは「×」の札を挙げた。ホルゲートは「さすがに世の中にはもっとクールな人がいるよ。(俳優の)デンゼル・ワシントンとかね。それにアンドレの方がクールさ。この髪型を見てくれよ!」とチームメイトを称えた。
ちょっと変わった質問が多かったが、いずれにせよエバートンの雰囲気の良さが伝わる動画だった。
Photo: Getty Images
Profile
田島 大
埼玉県出身。学生時代を英国で過ごし、ロンドン大学(University College London)理学部を卒業。帰国後はスポーツとメディアの架け橋を担うフットメディア社で日頃から欧州サッカーを扱う仕事に従事し、イングランドに関する記事の翻訳・原稿執筆をしている。ちなみに遅咲きの愛犬家。